特集3<投稿>

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1999/4/18投稿
ラジコンヨットの魅力

54年卒  鯨  修

 ひょんなことからラジコンヨットを始めて5年になります。
今まで何度かラジコンヨットを紹介したいと思ってきましたが、今回やっと重い重い筆をとりました。
OBや現役の皆さんも、ヨットにかかわっておられて、少なからず興味があると思います。
最初は軽い気持ちで始めたものの、やってみるとこれがなんと奥が深いことか。
1レース15分位のレースですが、この中に、艇のチューニング、タクティクス、風の強弱、振れ等実際のレースのすべてが詰まっています。
ラジコンヨットについて、思いつくままに書いてみたいと思います。
 
レースコース
 通常は三角形のオリンピックコースで行われます。
 
ルール
 現在使われている、国際セーリング競技規則1997−2000に「付則E−無線操縦による艇の競技規則」というのがあるのをご存じでしょうか。つまり、ラジコンヨットレースは実艇と全く同じルールで行われています。
 皆さんが一生懸命覚えている、または覚えていたルールがそのまま役にたちます。
 
タクティクス
 人が乗って操縦する訳ではないので、体力がいらない分好きなことができます。
何しろ指先の動きだけで好きなように動かせるのですから、タックマッチ、ラフィングマッチ、リーバウタック、スラムダンクタック、何だってできます。
現役時代から体は動かないが口だけは・・・という人には打ってつけだと思います。
 
チューニング
 艇の構造や仕組みは実艇とおなじです。
マストのベンドコントロールやセールの調整も実艇とおなじようにでき、またそれがそのまま艇の走りにかえってきます。従って全く同じメーカーのキットを買ってきて、同じように組み上げても、走らせるときのチューニングによって差が出てきます。
ラジコンヨットを始めてからの方がヨットについてより理解が深まったような気がします。
 
ランニングコスト
 ラジコンヨットの魅力の一つにランニングコストが安いということがあります。
なにしろ動力が風ですから、送信機側に単三電池が8本、受信機とラダーサーボとセールサーボ用に単三電池が4本の計12本だけです。これで朝から夕方までいやというほど遊べます。マンガン電池なら300円位でそろいます。アルカリ電池を奮発しても600円から1000円以内です。充電電池なら最初は高いですが、あとはほとんどただ同然。
それに、飛行機やヘリコプターや車のラジコンと違ってほとんど壊れません。
 
俯瞰でレースや自艇が見られる
 皆さんは現役時代ヨットに乗っていて、自分の艇がどのような状態なのか。メインのリーチはきれいに開いているのか、ジブのスロットはどのようになっているのか。
また、レース中自分のポジションはどういう位置なのか。どこに風があるのか。ヘリコプターや飛行船で見てみたいと思ったことはありませんか。
それができるのがラジコンヨットです。自分の艇はもちろん、レース海面全体を見渡せます。現役の皆さんはレースのシュミレーション、ルールの勉強が手軽に、効率良くできると思います。
 アメリカズカップのニュージーランドやオーストラリアのクルー達もハーバーでラジコンヨットをやっているそうです。
 
静かで環境に優しい
 エンジンボートや電動ボートやスチームボートと違ってほとんど音がしませんし、オイルや燃料で水面を汚すこともありません。釣り人のいる池でも走らせることができます。
時々釣り糸を引っかけて怒られることはありますが。
 
歳をとってもできる