中国四国インカレ(堀江)

レース名:中四インカレ
日時   :2001年
525日〜27日
場所   :愛媛堀江海岸
主管   :松山大学

■スナイプ(29809)自戦記 ・・・ 最終順位:[オープン] 11位/36艇、[学生] 8位/33艇

  <Qの成績グラフ>

出だしは順調だったんやけどなぁ。
目標の「オールシングル」には遠く
及ばなかった。3、6Rの30位が痛す
ぎる。むにゃむにゃ・・。

〜1日目〜

<第1レース> 4

第一レースの予告時間にはAP旗があがりスタートは延期。風は予想通り無く、ベタベタ。1時間ほどしてブローがちらほら入り始める。しかし、なかなかAP旗は降りない。はじめのうちは、スナイプ三艇で潮上へ帆走して走りまわっていたが、だんだん暑さにやられて頭がぼーとなってくる。4時起きしたのも効いてきた。あくびがとまらない。10時前になり、470旗があがり、いよいよ中四が始まった。3年前の広島での中四の時は両クラスとも50艇ほどでていたが、今回は各36艇が参加。470は一発目でいきなりゼネリコ。潮は満潮時間ではあるがすでにきつい。コースプランは「始めは真中よりをとうり、最後は潮に逆らい右にでる」というもの。470のスタートの後、新ルールの5分後にスナイプスタート。真中よりでるが、やや2列目になりかけたスタート。風は3m/sほどに吹いてきた。振れと潮がきつく、どんどん順位が変動する。スタートは出遅れたがすぐにフレッシュウインドを得れたので、順位的には中ほど。右から左の潮がきついので、ポートで右海面にでた艇がリードするという展開が続く。これをうまく利用できて、上マーク回航は8位ほど。上-サイド-下と順位は変わらず。下マーク回航後は、潮に逆らい右伸ばし。しかし、微風の中で潮によりどんどん流される。レイラインをはるかオーバーしても、すぐ押し戻され、たりなくなる。しかし、右に突っ込んだ艇が先行するので、これを利用して数艇抜く。風がさらに落ちて、ほとんど止まる。「S旗」があがり、スナイプは2上でコース短縮。「あともーすぐやー」ってこで完全にベタり、止まる。3353が上マークを回れなくて苦しんでいるのが見える。「せっかく上位やのに・・、吹いてくれー」。願いが通じたのか10分ほどして、上から序々に風が入りだす。結果は4位。新艇Qのデビューレースとして、とてもいい滑り出し。


<第2レース> 7

追い出しの潮がきつく、風も相変わらず弱い。黒色旗が上がるがゼネリコ。失格艇が続出。うちのJoと31もひっかかる。あらら。艇数がへった中での再スタート。1〜2m/sの今にも止まりそうな風の中でのレース。上マークでは後ろから数えた方が早い順位。上 -サイドで、潮により右に大きく流されているので、スタボート艇の後ろをとうり、全艇より左にでる。サイドマークで、潮に負けて、艇が密集状態になっているが、このインに何とか入る事ができた。これで順位を回復。今回もコース短縮で、下フィニッシュ。しかし、フィニッシュ直前で山野さんに抜かれたような・・。着順7位。ここで昼飯のため着艇。


<第3レース> 30

相変わらず黒色旗がでる。風も微風のまま。1、2Rが良かっただけに「オールシングル狙えるかも」と楽観したのがいけなかった。最悪の2列目スタート。下スタであったが、ライン中央よりでる結果となり、右を伸ばすためポートに返す。しばらくいったとこで、左海面の艇が走りだして、左のブローを取りに行こうとタックした。そこで、右奥にもブローが現われており、さらに自艇が中央のラルに突っ込んだのにきずく。時すでに遅し。ブービーで上マークを回航であったが、潮を読み間違えて、痛恨のマークタッチ。ダントツの下位を2上-下と進んだが、幸運な事に下マーク回航で潮に負け、470も含めはるかかなたをいっていた先行艇が回ろうにも回れず、ダンゴになっている。ぐんぐん追いつく。これはチャーンス!!下マークにチョコッと水が取れそうなスペースがあいている。「このままのスピードで突っ込んで、後は惰性で回航!」とそん時はそれしか思い浮かばなかった。見事にこの甘い罠にひかっかり、他の艇同様集団に巻き込まれた。権利を主張しても、風が無いのでどの艇も動けない。後で考えるとそらそうやわ。結局遠回りするのが正解で、それをして大幅にリードした艇が何艇かあったらしい。結局30位。やってしまった。


<第4レース> 8

時間も時間で「今日はもう終わりか?このままでは終わりたくない。今日、もう1レースやりてー!!」と思っていたら470旗があがる。「よし、やるでー」。やけ気味の気合を入れる。風は吹きだして3〜5m/s。下スタになり、下の一列目スタートが決まる。タックできるとこですかさずタック。左に風が振れポートロングになり、上までは艇速勝負。Qの最も得意とする風域。上り角、艇速が明らかに違う。良い。逆の立場はいままで何度も大会で経験したが・・。ぐんぐん艇速をあげて、滑走するQ。上マークを3位で回航。下マークまでに一艇抜き、2位で下マーク回航。ここまでは良かったのだが、回航後タックせずポートで伸ばしていたのだが、3,4番手が回航する時には左(南)に振れる。ここでタックしてリードを固めておけば良かっただが、クルーの指示を聴かず(たぶんミートがいややったんかな)、そのまま伸ばした。さらにレイラインでオーバーセール。3艇に抜かれる。トップは愛媛大。さらに、下マーク回航後、香医大の山野さんにランングでセリ負け、スタボート艇に潰され、散々。8位まで順位を落とす。ルールとフリー戦術の勉強不足を痛感した。


〜2日目〜

<第5レース> 12

二日目の最初も風が無い。APが上がり1時間ほど待つ。やっと吹いてきた、微風の中スタート。しかし、スタートしてしばらくたつと、ベタりだす。なんとか真中に降りてきたブローをつかみ10前後で上マークを回航。下マーク後にやはり山野さんにつかまり抜かれた。着順12位。


<第6レース> 30

これまた、黒色旗を恐れるあまりひいてしまい、最悪のスタート。さらにチャックの「風は南(左)にまわるらしいですよー」という情報があったのに、右に突っ込んでしまう。途中でベタベタになり、ノーレースかと思った(願った)が、風は左から吹きだし、右に突っ込んだQは大幅に遅れる。「左にふれたのが、右にもどってきてくれんかなぁ」と期待したが、残念ながら「どこまでいくねんー」というぐらい、左(南)に振れきった。ケト近くで上マークを回航。また、やってしまった。さらば入賞。風がさらに落ちて、下マークでコース短縮。30位。


<第7レース> 12位

風は南はに振れ続けている。左海面が有利なのは明らか。風力はこの大会で一番強く、5〜6m/sほどに。下スタになったが、真中上めより穴に入ってスタート。軽いハイクアウトが続く。今のとこ29809が一番早いと思われる風域である。ポートロングであったが、左有利のためスタボーで伸ばす。この辺のレグはほぼクルーまかせ。適当なところでタック。後はポートで艇速を伸ばすのみ。5〜6m/sでは辻堂製新艇は明らかに上り角が良く、艇速もいい。「とうれるなー!前、とおんでー!」。スタボー艇の前をどんどん切って行く。スキッパーはかなりドキドキする瞬間である。スタートがあまりよくなかった分を、回復してなかなかの順位で上マークを回航。15位ぐらいか。今までのベタレースと違い、トップ艇と下位の差がほとんどない。一瞬たりとも気が抜けない。この緊張感がたまらない。アドレナリンが噴出。やっぱスナイプおもろいわー!!ディンギー最高!!最終レースだけに、気合入りまくり。「今回こそフリーでは絶対に抜かさせん!!」。風も最後まで5〜6m/sのいい風で、数艇抜いて着順12位。


■総合評価

新艇Qの微風〜中風の艇速は申し分なく良かった。チューニングはいけている。心配されたランチャーも使えた。課題はやはり「スタート」。それとフリーの戦術。徳島インカレは「スタート」のみに集中しよう。あとは何とかなるだろう。


裏白南風|<●>|レース結果