■■ 徒然書 ■■  2002年

  2月  
 

■2002年2月28日 (木):ソフト

実家のパソコンがやっとネット開通したので、色々な定番ソフトを入れて、ネット環境を整える。研究室に入ってからのパソコン知識が多いに役立った。しかし、使い方を教えるのは何でも大変やな。
どうやら修士の研究テーマが決まったようだ。まだはっきりとは理解していないがキーワードは「ドープガラス」?まだよくわからん。「ナノフォトニクス」「フォトニック結晶」、この2大テーマに悩まされる2年間になりそうなのは確かである。

<問1>
右記の語句の解説をせよ

  (1)ポラリトン
(2)プラズモン
(3)ポケモン
(4)タケモン


■2002年2月27日 (水):帰京

昼の高速バスに乗り京都に帰る。今回は1週間ほど長期滞在する予定。途中三宮の本屋に寄る。始めは「光触媒」の本を買おうかと思ったが、でかい本屋(ジュンク堂)だけあって、面白そうな本がずらりと並んでいる。「燃料電池」の入門書も面白そうであったが、結局「太陽電池システム」に関する本を買った。「太陽電池セル-電気二重層コンデンサ-二次電池」という「ハイブリット電源装置」を開発するのだー!という趣旨の本である。その本の冒頭より、

「材料を制する者は技術を制し、技術を制するものは世界を制する」


■2002年2月26日 (火):整理

旅行で早起きが続いていたので、8時頃にはいつもの昼みたいな頭の冴えようだ。しかし、夜は10時過ぎにはかなり眠くなる。昼から研究室にでかける。卒研が終わったらやろうと思っていたデータ整理を、時間をかけて行った。


■2002年2月25日 (月):九州旅行4

湯布院→別府→松山→徳島

露天風呂

<麓舎の露天風呂>

  湯布院は「温泉とアートの街」である。湧き出る湯量が日本で3番目だとかで、街中が温泉と宿だらけ。また「アートの街」らしく、色々な催しが行われていた。夜、早朝、朝食後と三回温泉に入ったら、旅の疲れや、卒研の疲れまでも癒された。毎日入れたら凄く健康になれそうだ。昼前に湯布院を出発して、徳島に着いたのは夜の8時半ごろ。


■2002年2月24日 (日):九州旅行3

宮崎市→熊本→阿蘇→湯布院

熊本城に寄ったあと阿蘇山に行く。話しにきいていたとおり、熊本城周辺の道はわかりずらかった。ナビと観光マップを駆使したが迷ってしまった。阿蘇山は季節が冬だけに一面枯草の茶色であったが、夏くれば真緑の牧草が広がっていて凄いきれいそうだなぁと思われる。噴火口は、ロープウエィの時間が終了していたのと、火山ガスのため車で上がる道が封鎖されていて、見ることはできなかった。阿蘇山と言えばこの「カルデラ」であるから、残念だったが、今度来た時の楽しみとしておこう。そのまま山の中を進み、湯布院にたどり着く。宿は「麓舎」というペンション風の洒落た温泉宿。めずらしくB&Bであり、一泊朝食付きで6500円。夕飯は焼肉屋で「豊後牛」を食べる。満足々。宿に一度帰ったあと、「金隣湖」という温泉が流れ込んで水温の高い湖のほとりにある「下ん湯(しもんゆ)」という公共の露天風呂に行く。入浴料200円でもちろん混浴。昼間だったら、湖を散策する観光客から丸見えな露天風呂。湯につかりながら見る湯布院の夜空の星は最高であった。


■2002年2月23日 (土):九州旅行2

小林→えびの高原→宮崎観光→宮崎市

小林市と宮崎市は宮崎の西と東という位置関係にあり、間に結構距離がある。えびの高原の「山」、日南海岸の「海」と宮崎観光の定番をまわった。合間に巨人軍のキャンプをちょい覗きにいく。あいにくドラキチなので、そこまで感激はしなかったが、生「松井55番」の素振りが見れたのは良かった。宮崎には巨人の他に、広島、近鉄もきているらしい。夕飯は「軍鶏」という焼鳥屋。有名だけあって店内は客でいっぱいやった。しかし・・どうも鶏肉だけはダメなのである。焼鳥が美味そうだったのは確かであるが、他の居酒屋料理も美味かった。宮崎は「宮崎牛」とこの「軍鶏(シャモ)」が有名であるらしい。鹿児島まで行けば「黒豚」の本場で、熊本と言えば「馬刺し」。ちなみに徳島は「阿波尾鶏(あわおどり) 」が有名である。


■2002年2月22日 (金):九州旅行1

卒業旅行ということで、研究室の4年生達と九州に旅行してくる。はじめは中国の「万里の長城」や北京に行く予定だったが、安いチケットが売り切れで取れず、宮崎を目的地にした九州旅行になった。日程が決まったのは出発の2日前。そんで、朝6時集合で車2台で宮崎に向け出発した。

徳島→松山→別府→宮崎→小林。

豚骨拉麺

<豚骨拉麺>

  博多拉麺といえば、豚骨スープで細麺。これは大分の「一麺亭」ていう店の「和風豚骨拉麺」。ニンニクがかなり効いていた。高菜を入れるのだが忘れていた。チャーシューの切れ端が入れ放題という太っ腹で、こちらも美味かった。替え玉は100円。


■2002年2月21日 (木): のんびり

まったく予定の無い日。何ヶ月ぶりのことだろう。遅く起きてもいいのに、8時ぐらいに一度、目が覚める。昼飯に竹庵できつねうどん(550円)を食った後、紀伊国屋で立ち読み。興味ある本がたくさんあるが買うのはしばらく控えよう。
ソルトレークオリンピックで今日も審判のひいきがあった。ショートトラックの決勝で優勝したはずの韓国の選手が失格となり、やはり開催国の選手が金メダル。逆のパターンは絶対に起こらんな。はたして、ここに本物の「正義」はあるのだろうか。 「フェアー精神」さえも疑わしい。ハラタダシイ。マルデ国会ノ茶番劇ダ。


■2002年2月20日 (水): 掃除

1時より研究室や蒸着室、クリーンルームなどの掃除。4年生とM2の研究が一段落したからという事だろう。「前室」というクリーンルームの入り口にある部屋を担当した。ここでは、卒論の実験で、He-Neレーザを使いエリプソやATRをした。一見過去の実験道具と思われるガラクタがたくさんあるようだが、自分が使ったもの以外は、捨てていいのかわからないので、劇的にすっきりというわけにはいかなかった。九州旅行の日程が決まった。


■2002年2月19日 (火): 卒論発表

9時半からうちの研究室の発表。10人いる4年の中で、9番目の発表。パワーポントを使うのに、プロジェクターを持ってきていないのを直前に気付いて、あわてて取りに帰った。持ち時間は「7分(発表)+3分(質疑・応答)。順番が回ってくる前は、ヨットレースのスタート直前のように、極度の緊張感に襲われたが、発表自体はすぐに終わった。終わった、終わった、すべて終わった。夜は6時から「どんたく」で打ち上げ。2次会は「弁慶」。3次会は研究室。3時頃帰宅した。


■2002年2月18日 (月): 発表前日

9時半から教授の前で発表練習。問題点としてあげていた「はじく」「くもる」という言葉を「撥水」「不透明」という表現に変える。パワーポイントの「置換」機能はこいいう時に便利である。明日の発表ですべてが終わる。


■2002年2月17日 (日): 導波確認

朝から四層目にマッチングオイルとBK-7基板を付け、クリーンルームでYAGレーザを使いATR導波実験を行ったが、全然結果はでなかった。レーザが安定さすことを忘れていたことが判明。空電話。他の実験が同じ光路を使うので、3時過ぎに一時中断。家で5時〜9時まで寝て、10時頃再開。理論計算や他の実験結果からディップの予想角度をかなり絞り込んで、導波実験(角度スキャン)をおこなった。今回が最後の最後である。12時を過ぎて、「でないものはでない」と諦めモードに傾き始める。そして、「こいつが最後や−」と低速度で4°の範囲をスキャンしたら、何かデイップらしきこのが出たではないか!この「らしきもの」のを中心に1.5°を最低速度スキャンする。少しづつ反射強度が上昇した後、予想通りドカンとデイップがきた。スキャン時間は5分ほどの時間のはずであるが、20分くらいに思えた。でるものがでた。徹夜はせずに、5時頃帰って寝る。


■2002年2月16日 (土): 発表練習

13時半から教授の部屋で4年生の卒論発表練習。途中に休憩があって(教授のランニングタイム)順番がまわってきたのは16時半。「欠陥」という言葉の使い方に問題があると指摘された。発表時間は5分とかなり短かった。もう少し内容を膨らませられるな。夜は前室のHe-Neレーザで反射率測定。波形がきれいに取れてSiO2ゾルゲル膜に関する情報が得られた。「膜厚は3000nmぐらい。誘電率の虚部が結構ある」。徹夜して実験を続けようかと思ったが、明日の昼3時まで光路を使えるようなので、ひとまず帰って朝から再開することにした。2時ぐらいに帰ったのやったかな。


■2002年2月15日 (金): 修論発表

午前中はうちの研究室のM2(大学院2回生)の修論発表。持ち時間は「発表20分+質疑応答5分」。よく考えたら、こういう論文発表を聴くのは今回が初めてかもしれん。一気に院生の発表を聞き、色々な話がつながり、うちの研究室のテーマが見えてきた。夜は今月最後のHAPPYバイト。


■2002年2月14日 (木):反射率測定

昼1時からクリーンルームでYAGレーザで、「プリズム-SiO2ゾルゲル膜-PDA-空気」の4層構造で反射率測定。4層目は空気なのでまだ導波はしないはず。角度スキャンの反射光の波形より、SiO2ゾルゲル膜とPDAの「膜厚・誘電率」の情報を得ることができる。夜中3時ぐいらいまでやったが、いまいちな結果。レーザを切る時やり方がわからなくて一苦労した。

 

「餃子と拉麺」・・中華料理の定番ですな。餃子を焼く時に、油を大目に入れるとパリっと焼き上がり美味しい。仕上げに、胡麻油をかけて、パリっとさすこともあるらしい。


■2002年2月13日 (水): PDA真空蒸着

湯豆腐

  いまいち真空度は良くなかったが、PDA蒸着を決行。昼前には先生の前で発表練習。 パワーポイントの変更点多し。夕飯は眠来でホイコーロを食って、夜は蒸着したPDAに紫外線をあて重合を行った。明日はいよいよATR導波実験。一発勝負!でなければ2発目、3発目・・。

湯豆腐

(材料)

豆腐、舞茸、ネギ、鰹ダシ、醤油、みりん

一丁を全部使ったので食べ応えがあった。


■2002年2月12日 (火): 蒸着準備

広東風醤油らーめん

  平面基板に6〜7層目をコーティング。導波路になるPDAの蒸着をするため、真空引きを行う。装置が年代物なので、真空度を下げるのに丸一日かかる。真空装置を使うのは初めてで、先生にやってもらう。夜はHAPPYのバイト。最近入りまくっているな。眠い々言いながら仕事をこなした。

広東風醤油拉麺

(材料)「中華三味」拉麺

ベーコン、もやし、ネギ、舞茸、白菜

麺が特徴あるやつやった。しかし茹で過ぎてコシが無かった。



■2002年2月11日 (月):サンプル

導波実験用のサンプルの作製がやっと終わった。S-TIH53高屈折率プリズムに3層SiO2ゾルゲル膜をコーティングした。粘度が高いのが気になったが、過去最高のできだろう。コーティングの時、膜表面が「はじく」という欠陥が起きない事を実証するために、平面基板に膜を重ねつづける。すでに3層コーティングしてあったやつに、今日は2層重ねる。最終的に10層まで付ける予定。原理的には何層やっても「はじかない」はずだ。プリズムのエリプソでの測定が終わったのは、ちょうど夜中の1時。解析は明日にしよう。もうすぐしたらオリンピックの競技が始まる時間だな。


■2002年2月10日 (日):くずきり

3時半〜6時半までHAPPYのバイトに入る。新しいトレーニングマシーンが大量に入荷されたせいか、日曜日にしては人が凄く多かった。繁盛しているな、ええこっちゃ。夜は栄養が取りたくて、久し振りに鍋。くずきりが美味かった。
<鍋具材>豚肉、徳島産椎茸、人参、白菜、くずきり、竹輪。(いたってシンプル)
<だし汁>鰹ダシ、醤油、みりん沢山。
右の黒いやつは「もずく」と梅肉ニンニク。モズクは好きだが、結構高い。


■2002年2月9日 (土):鰻

朝から鰻御飯。安い中国産の鰻だが、鰻はうなぎ。梅肉ニンニクと一緒に食べる。卒論発表までは、体力勝負!プリズムに2層コーティング。予定されていた、4年生の卒論発表練習はなかった。発表用のパワーポイントを作りだした。


■2002年2月8日 (金):面防護

<ハマチとイカの刺身>
閉店間際に買ったので半額
(350円くらい)

  コーティング膜厚が0.3〜0.5μmなのか、SEMで見た通り1.0〜2.0μm(ぶ厚!)なのかエリプソメトリーでは結論が出せなかったので、自動エリプソに頼る。これで、決着がつくかと思ったが甘かった。このどちらに決めるかで、ブリズムに何層コーティングするかが決まるのである。結局SEMを信頼して、サンプルは三層コーティングすることにした。プリズムの入射・反射面の防護にテフロンテープを前回使用して防ぎきれなかったので、過去の例にならって「塩化ビニル樹脂系接着剤」を使うことにする。いらないプリズムで試してみたが、うまいこといけそうだ。夜は再びバイト(HAPPYトレーニング)。


■2002年2月7日 (木):バイト

一ヶ月半くらい攪拌せんと密封していたゾル液と攪拌中のやつの2種類のコーティング膜の違いをみる実験をおこなった。2層膜をそれぞれスライドガラス上に作ったが、違いは見られなかった。粘度測定の結果は攪拌していなかったほうが、若干高かったが、これはアルコールが蒸発した分であろう。この結果より、ゾル液は組成を調合した後一定時間攪拌すれば、反応は止まり、密封して保存すればコーティングするまで状態を保てるのではないか、と考えた。もうひとつ考えているのは、粘度が上がりすぎた時に、蒸発した分の重さだけアルコールを添加してやれば粘度調節ができ、ゾル液が粘度上昇前の適性な状態に戻るのではないかと考えている。
と、こんな風に実験をやっていたら、夜7時にバイト先から電話がかかってきた。何やろと電話にでたら、どうやら今日は仕事に入っていたらしい。そう言えば勤務希望日としていれていたな。完全に忘れていた・・。マッフル炉の冷却途中だったので、すぐ帰る訳にはいかず一時間遅刻。ここのバイトをはじめて4年目だが、そろそろクビかな。


■2002年2月6日 (水):要旨

要旨の提出締め切りが昼の12時やって、原稿は昨日の夜書き終わっていたが、先生に見せ修正をはじめたのが締め切り40分前。その後、快調やったコピー機が動かなくなったりいっぱいいっぱいで、1階の光事務所に持っていったのが3分前。噂では時間すんでも事務所が閉まるまでは受け付けてくれるらしいが。まぁ、間に合って良かった。卒論同様ぎりぎりやった。 パソコン内やファイルに閉じている卒論のデータを整理していたが、睡魔に襲われた。夕方4時過ぎから8時まで寝た。起きた後、ワカメラーメン食って再び研究室へでかける。 うまいものが食いたい今日この頃。


■2002年2月5日 (火):卒論提出

提出締め切り時間は午後5時。朝10時に研究室にきて、提出30分前までパソコンを打ちつづけた。締切時間まではあっという間に時間が過ぎた。キーボード打ちのせいで、手がいたくなったのは初めて。院試の時、数学の問題を紙に書きつづけて、痛くなったことを思い出した。提出後要旨を書こうと思ったが、ものすごく眠い。締め切りまでのタイムスケジュールを考えると寝ることは冒険だったので、元気はつらつ「オロナミンC」を飲んで、要旨を書く。以外にも、飲んだ後、元気はつらつハイテンションになった。ありがとう、大塚化学。


■2002年2月4日 (月):前夜

今日も猫がいる本棚の前で卒論を書く続ける。にゃん。タイムリミットまでの計算をすると間に合いそうな気配がする。徹夜はやめて、4時頃家で寝る。



■2002年2月3日 (日):猫
我輩は猫であーる  

本棚にいる猫。おとなしかった。ニャーという猫声が聞きたかったのに。今日も一日研究室で卒論書き。昼飯は弁当屋で「すき焼き弁当」。夕飯はヤン車もどきで吉野川大橋を渡って、吉野家の「牛鮭定食」を食う。牛ばっかりやな。この御時世やのに。明日の昼起き回避のため、今夜は0:30頃に帰宅した。

我輩は猫である。名前はある。日頃は暴れるが、今はおとなしくしてやっている。猫の皮をかぶっているにゃん。



■2002年2月2日 (土):王将

昼まで寝て、ぼちぼち研究室にでかけ卒論を書く。夕方からは、たまっていたサンプルのエリプソ(膜厚・誘電率測定)をする。光路を組むのは慣れてきたので、測定時間は前ほどかからなくなった。測定だけして、結果を解析するのはまた今度。測定だけで力尽きた。卒論を書くのに夜はどうも効率が悪い。なかなか進まない。昼間の方が、頭が冴えるし、研究室の雰囲気も落ち着いているようだ。
昼飯は、うどん屋。山かけうどんを注文。名前は忘れたが、大も小も値段が一緒で、春のキャンペーンか何かで「きつねうどん」「天婦羅うどん」が半額という太っ腹なとこやった。夕飯は王将で、中華丼と餃子を食った。


■2002年2月1日 (金):味の里

工学部学食で実験の合間に昼飯を食ったら、閉まる直前やって、何でも取ってやーと言われ、沢山取って食ったら、案の定食い過ぎになった。欲張るものではないな。夕飯は久し振りに「味の里」に食いに行く。いつも頼むのは「ハンバーグ・白身魚フライ定食」。付け合せも美味しい。実験の方は、コーティングの時に、はじいてしまう原因と対処法は推測どうり、という結果が得られた。明日、エリプソメトリーで膜厚計算して、残り時間卒論をかけるだけ書く!


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