■■ 徒然書 ■■  2004年

  1月  
 

■2004年1月31日 (土):4年中間発表2

朝10時から4年生の中間発表2回目。M2は発表ナシなので、聞くのみ。4年はやはり背景のピントはずれや、考察が弱い、文字ばかりでイメージが少ないなどプレゼン能力がまだまだ甘い。修論提出まで後10日。いよいよカウントダウンに入った。火事場のクソ力だ!(もう少し追い込まれたら・・)。


■2004年1月30日 (金):中村裁判の判決

パスポート取得のため、徳島市役所に必要書類を取りに行く。しかし、判子を忘れたのに気付き1回家に帰るはめに。最悪。そんで、窓口に住民票と戸籍謄本(こせきとうほん)を請求した。だが・・、戸籍謄本は本籍があるとこでしか取れないとのこと。よー考えたらそらそうか。さらに、パスポート取得には住民票はいらなくなったとのこと。結局、市役所に出向いたのは無駄足だった。最悪。

昼3時頃、研究室にいたら「中村修二が裁判に勝ったで」というニュース速報が飛び込んできた。そーいえば今日に判決がでるって新聞に書いてあったな。詳細を朝日comでみる。判決は「中村修二に対価として604億円を受け取る権利を認め、日亜化学が200億円を支払うよう命じた」。勝訴したのはわかるが、いくらなんでも604億円は多すぎる気がするが・・。前日に日立製作所に対して、元社員に1億6300万円払えという判決がでたが、ケタが違い過ぎてかすんでしまう。まぁ、これで企業における理系(研究者)の待遇が良くなればいいのだが。 これまで「暗黙の了解」として触れられたこなかったとこに、この画期的な判決が切り込みを入れた。これで賛否両論が噴出して、企業と研究者の関係に変化が起りだすのはほぼ確実だな。

社長をだせ!実録クレームとの死闘」 (川田茂雄/宝島社 )というのを友達I(研究室の隣人)からかりて読んだ。著者曰く、「クレーム担当という仕事は人間性を磨くのによい仕事」「専門知識や関連技術を身につけるだけではなく、相手の気持ちがわかる感性の豊かな人間になることが大切 」。うーむ、最もストレスのたまりそうな仕事だな。実録というだけに、生々しいクレームの逸話が載っていた。世の中には理不尽なことを言う人がいるものだ。社会には理屈や正論が通用しない事が多い。「その時どうやって解決するかを考える力」をつけておかなければならないのだろう。


■2004年1月29日 (木):リクルーター

今年も「就職活動」の雰囲気が漂いだした研究室および光棟。M1と3年生が活動をはじめている。就職活動の時期は薬学系が一番早く12月ぐらいからはじまる。次に化学系で1〜3月にスタート。今ぐらいからだ。電子・電気系は会社によるがやや遅い。規模が小さいとこは今ぐらいからで、シャープ、三洋など大企業は3〜4月に始まる。ゴールデンウイークくらいが内定のピークで、半分ほどの人が決まっている。これは去年の話だが、これからはもっと早くなっていくだろう。今日、研究室のOBが日産化学のリクルーターとしてきた。日産化学の研究所は千葉県にあり、液晶関係の仕事が多いとのことだった。自分もいつかリクルーターとして大学にくる日はくるのだろうか。就職活動で一番大事なのは「自分は何をしたいのか」を言えることだろう。

企業の採用は「大学のブランド」から「人物重視」へ。そこで何を学んだか、自分で課題を発見、解決する力を身につけているか。中学、高校では「何のために勉強するのか」という動機を生徒に持たせるのが重要。「いい大学に進む」ことが動機になっていたが、これは「学びの本質」から外れたものだった。「将来、社会のどの分野で活躍したいか」を学生に常に問いかけることが大切。

青色に挑んだ男たち・中村修二と異端の研究者列伝」(中嶋彰/日本経済新聞社/2003)を読んだ。青色LEDや青色LDの開発話は日亜化学の中村修二があまりにも有名だが、タイトルのとうり他の「青色に挑んだ男たち」にもスポットを当てた、熾烈な開発競争話である。これまで中村修二や日亜化学関連の本は何冊か読んだが、こういった本ははじめて。知らない話が多くでてきて、面白かった。次の「ポスト青色LD・LED」は何だろうか。こういった間にもストーリーは展開しているはずだ。


■2004年1月28日 (水):ノウハウ 

うちの研究室のドクターに、ゾル−ゲル法による「金ナノ粒子分散ガラス」の方法を教える。この2年間にたまったノウハウが結構ある。ヨット(スナイプ)を教えるよりかははるかに容易い。そらそうか。 夕飯はタケシとスーミンと生協食堂へ。昼はよく行くが、夜行くのはめずらしい。中村修二も学生時代は食費を安くするためほとんどこの食堂で食っていたらしい。バイキング(1g1円ってやつ)でゴボウやらカボチャ、ひじきなど野菜を多めにとった。冬らしい徳島らしくない寒い日が続くので風邪ひきそうでヤバイ。修論提出まであと「2週間!」。


■2004年1月27日 (火):日本経済新聞 

今日の日本経済新聞の記事。「家庭燃料電池実用化にメド」「DVD、VTRを抜く」他にもバイオマス発電や風力発電の記事が目につく。日本の工業は今、未来を明るくする話題が多い。本来「科学」とはそういうものだろう。夢物語の実現。一方、の政治のトップニュースは「自衛体本隊、イラクへ派遣」。お先真っ暗。政治にも、明るい夢のあるニュースがほしい。


■2004年1月26日 (月):牡蠣フライ 

研究室の友達に借りていた森永卓郎の「年収300万円時代を生き抜く経済学」を読んだ。「今の日本政府は日本を"新たな階級社会"にしようとしている」「市場原理を主体とした経済は、一部な人に富が集中するようになる。その結果想像を絶する所得格差をもたらす。=1%の金持ちが牛耳る社会」「長時間労働をして高い所得を得る日米英。ほどほどに働いてゆったり暮らす大陸ヨーロッパ」「今の日本政府は、金持ちに減税して、一般庶民に増税していこうとしている」「大切なのは人生の価値観の転換」という内容。経済学者の書いた本だけあって、今の日本のデフレ状態について詳しく書かれていてためになった。前よりかは「経済」の話が頭に入りやすくなった。これまでの学生思考から、社会人生活を意識しだしたせいか。最後にでてくる「都道府県ラテン度」で、1位は沖縄、4位が大阪。そして徳島は3位。楽観的な県民性だからだろう。温暖で野菜もあり米もあり魚もある。阿波牛、阿波尾鶏、豚と肉類もある。食うに困らない県ってのは強いな。工業が全然なかったが、ここにきて「世界の日亜化学」がLEDでブレーク中。食い物のと世界に輸出できる工業があれば、日本から独立してやっていけるのが今の「徳島」だ。

昼御飯は助手の先生、技官、院生4人で生協へ。タルタルソースがかかった牡蠣フライを食った。牡蠣は「海のミルク」と言われ、タウリンが多く含まれている。タウリンとは、アミノ酸の中でも、その成分の中に硫黄を有する含硫アミノ酸の一種で、植物以外のほとんどの生物に存在していると言われている。人間の体には体重の約0.1%のタウリンがあり、心臓・肺・肝臓・脳・骨髄などのあらゆる臓器や組織に広く分布していることから、生命活動の維持に不可欠な成分として知られている。タウリンには、体の各部分の機能を高めることで様々な症状や病気に対する抵抗力をつけ、疲労を回復させたり、生活習慣病を予防、改善してくれるなどの様々な働きがある。昨年の年末にヨット部の後輩が生牡蠣にあたったらしい。今あたると修論がピンチなので、 食中毒や風邪には気をつけなければいけない。しかし、最近は寒い日が続く。徳島生活6年間で一番寒く感じる冬じゃないだろうか。このままでは寒さにやられて風邪ひきそうだ。春よ早くこい。

夕飯はヴァンと味の里へ。「ハンバーグ・コロッケ定食」(630円税込み)を食べる。やっぱコロッケより魚フライの方がええな。ヴァンが「焼肉定食」を注文したが、牛肉が切れているとのことだった。現在米国産牛肉がBSEの影響で輸入停止になっているが、それが影響しているのだろか。食品業界は大変だな。先進国では最低の食品自給率を、いいかげん上げなければいけない時期だろう。


■2004年1月25日 (日):送別会 

元バイト先「ハッピー」の仲間内の送別会。場所は徳大の近くの「ジェロニモ」っていう店で、貸切。19:30集合で0:30くらいまで飲んで、食って、しゃべって、笑った。楽しい会だった。気分はHappy!ビールジョッキ2杯飲んで、熱燗飲んだら、許容量を越えかけ、上がっていた体温が急激に下がり寒気に襲われた。最後は復活して記念撮影。

 

ジュエロニモにて

このHappyのトレーニングジムスタッフのアルバイトは大学1年生の冬からはじめて、大学院2年の7月までやった。だいたい5年間くらいか。はじめたきっかけはヨット部の先輩の引継ぎという形だった。自給はずーと安いままだったが、勤務時間以外は施設が使い放題という特典があった。長く続いたのはそれもあるが、やはり「仕事仲間」がいたからだろう。徳島では、大学(研究室)、ヨット部、ハッピー(バイト)と3つの仲間を持てたことは良かった。今後もこういったものを大切にしていきたい。また、幅広い年代への「接客」という体験ができたのも良かった。社会にでたとき、どこかで役にたつだろう。大学のバイトでは「厨房で調理」というのをしてみたかったのだが、結局やらずじまいになりそうだ。脱サラしたらやろうかいな。


■2004年1月24日 (土):追いコン

ヨット部の追いコン。学生として参加する最後のヨット部行事だ。追いコンはいつもは「日本一」でやっているが今年は取れなかったらしい。一次会は「That's」。ちょうどこの前、研究室忘年会の2次会で使ったとこだ。19:00開始でメインメニューは蟹鍋。今回追い出されるのは4年生が5人(栗、鰹、大野、ゆかぽん、尚樹)と3年生2人(アンデー、愛)。そして、いちおうM2の2人(gonn、たけし)も。2次会は「西部劇場」。3次会は「カラオケ」。現主将の「千葉県」が面白かった。最後の曲は「15の夜」を皆で熱唱!もう25やっちゅーねん。確か尾崎豊が死んだ年だ。♪自由になれた気がした15の夜〜。高校には自由が少ないが、大学には「自由」がある。これが一番大きな違いだろう。4次会は一年生の家(中川家)。一年生の「自分達がいかにバカか」という話を永延と聞く。30回くらい爆笑。さんぺい(1年)は酒を飲みすぎ。朝6時、朝日が昇る寸前に帰宅。


■2004年1月23日 (金):海鮮市場 

2月のはじめ頃に色素増感太陽電池や人口光合成関連の講演会が2つあることがわかった。場所は阪大と大阪府立大。行きたいが修論の提出が近い。うーむ。修論の進み具合で決断しよう。夕飯は「遠出しよう」ということで、鳴門の「海鮮市場」へ。ヴァンヴァンの車で、タケシ、スーミンと四人で行く。

修論を書くのに栄養をつけようとやや奮発の夕飯。いつもは海鮮御膳(1100円)を注文するが、今回は刺身定食(1200円)を頼んだ。海鮮御膳より刺身の種類が充実してて美味かった。満足々。徳島にいるうちに美味しい魚を食っとかなな。

 

海鮮市場で海鮮御膳を食べるタケシとスーミン



■2004年1月22日 (木):雪やこんこん

昨日の夜から降り続いた雪が、朝になっても降っている。南国で雪の日だから研究室は人が少ない。氷点下近くの気温は、スキー場にいるような空気だ。悪くない。しかし、行動力が鈍るな。夜は家庭教師。センターの結果を聞く。英語は予想以上に良くて、家庭教師の成果がでたと思うが、得意だった国語が奮わなかったようだ。うーむ。次は私立大学の試験だ。受験がお終われば「自由」が与えられる大学生活が待ってるよ。帰りの自転車は激寒!こりゃ氷点下いってるな。


■2004年1月21日 (水):大寒 

今日は一年で一番寒い「大寒」。寒気が流れ込んで、氷点下に近い日が続きそうだ。今日は集中講義の2本立て。午前は昨日の続きで河田聡教授の講演(10:00-12:00)。「眠る獅子-近接外分光」を使ったフォトンナノテクノロジーの話。近赤外光は波長720〜2500nmの光で、「ほとんどのものを透過する」ため従来はあまり利用されていなかった波長域である。非線形光学、近接場、ナノフォトニクスを組み合わせた話もでてきた。先生のお薦めの本は「プレイ-獲物/マイクル・クライトン」「磁力と重量の発見/山本義孝」「カルロスゴーン経営を語る」の3冊。ゴーンの本はちょうどこの前読んだとこだった。他の2冊も読んでみよう。午後は日亜化学の長濱さんの講演(15:00-16:30)。技術的な話ではなく、長濱さん自身が日亜に入社してからLED、LDの開発、現在にかけての体験談が中心で面白かった。中村修二の下で「マリオネット」(長濱さん談)として働いていて、青色LEDのブレークスルーに携わった人だ。やはり「面白いと思えることに打ち込む」ことが大事なのだろう。夕飯は「さくら」というお好み焼屋へ。ヨット部の時はよく行ったが、最近は行っていなかった。店の人は初めて見る男の人だった。学生焼き(550円)を食った。やはり焼いてもらうと、ふっくらして自分で焼くより美味い。夜は修論書き。TiO2のとこ。提出まであと20日!


■2004年1月20日 (火):河田教授 

昼から集中講義(13:00-16:30)。講師は阪大の河田聡教授で、題目は「ナノフォトニクス」。光ナノテクノロジーの世界では超有名人。修論では「表面プラズモン」のとこで先生の文献を引用しまくっている。前半は学問的な話ではなく、現在のサイエンス・テクノロジーや大学教育の話だった。「若い人はこれから新しい分野に挑戦すれば年配に必ず勝つ。長老になればなるほど勉強する時間がないから経験(古い情報)でしか考えられない」「世代戦争が起こる」「組織から個人の時代。大組織とのつきあい方が変わる。個人が組織を選ぶ。個人のために組織が動く」「20世紀の学問体系は崩れつつある=学際的interdisciplinary:研究が複数の学問分野にかかわること」「グローバル化によるボーダレス時代というように"変化のある時代"になった」「20年後の産業はまだ誕生しておらず、産業を作る必要がある」「日本の科学者や政治化の目標は、意味のわからない数値目標である。夢にエネルギーをかけていない。目標に具体的なイメージをすべて入れる必要がある」「立派になり"おめでとう"と言われるより、役に立って"ありがとう"と言われるようになろう」という話が面白かった。それで、河田先生の目標の一つは「一生に目にする情報6P(ペタ)を記録できるようにする」ことだそうだ。後半は光ナノテクノロジーの話。ミクロンの世界からナノの世界に行くには「回折限界の壁」があって、それには3つの方法(短波長、遅いフォトン、非線形)があるという内容。

ナノテクの牛   左の写真は「ナノテクの牛」。正式には「多光子マイクロファブリケーションにより作製した 体長10μmの牛」 (Kawata, Nature 412, 697-698, 2001)。赤血球に乗る大きさの牛だ。 世界最小の造形物ということで2003年度版のギネスブックに載っているそうだ。 先生は実験屋のようだ。講義が非常ーにわかりやすい。

(河田聡教授のHPより)

 

夕飯はタケシ、バンバンと味の里へ。いつもの「ハンバーグ魚フライ」を食べる。夜は最後の週レポを書き上げ提出。テーマは蛍光測定の結果。週レポは2年間トータルでNo.78でページ数は155だった。終わった終わった。次は修論を書き上げるべ!


■2004年1月19日 (月):蛍光測定 

N研で金属ナノ粒子分散ガラスの「蛍光測定」をしてもらう。緑膜がTiO2よりも蛍光強度が強くでるという面白い結果がでた。人口光合成や有機太陽電池につながる結果かも。


■2004年1月17日 (土):結婚式2次会 

大学ラグビー決勝戦。前評判どおり、関東学院が早稲田を33-7で破り優勝。3年連続決勝はこの組み合わせだ。もう「関東学院の黄金時代」といっても全然おかしくないな。毎年思うのだが、同志社や京産、立命などの関西勢がでる決勝戦を観てみたい。今日はセンター試験一日目。家庭教師先の教え子は徳大で受けると言っていたがどうだっただろうか。
夜は7時半から後輩Hの結婚式の2次会に出席。研究室の一っこ下の後輩で4年で卒業して大阪で働いている。 地元徳島同士の結婚なんので、式は鳴門であげるそうで、2次会は徳島市内の「インディゴ」。この2次会から参加した。結婚式に参加するのは、Kさん(ヨット部の先輩)の2次会以来だな。2次会は同期であるTの司会で進行する。インディゴはシーフードのフレンチの店。牡蠣の料理が一番美味かった。途中から色々なゲームがありいい雰囲気で楽しい式だった。


■2004年1月16日 (金):新年会 

「新年会」という名目で、研究室でM2主催の鍋をやった。今日の大学は、明日はセンター試験なので、図書館が早くしまったり、高校生がたくさん下見に来たりとあわただしい。夕方、「がんばり屋」に行き、ドカンと鍋の材料を買う。8300円ぐらい。次に「リカオー」で酒を買う。今回は発泡酒をやめてビール(麒麟ラガー、アサヒスーパードライ)を2ケース・48本・8000円!。他に赤ワイン(仏)、白ワイン(独・マドンナ)、紀州梅酒、缶チューハイを買う。アルコール計15000円くらい。うちで野菜を切って、研究室に持っていった。予想より人数が少なかったが、2階の学部の部屋で鍋を開始。寄せ鍋とキムチ鍋の2種類をした。鍋をたらふく食べた後は酒を飲みながら談笑。酔いつぶれる者2名。4時ごろみぞれが降る中帰宅。


■2004年1月15日 (木):青の炎 

夜はセンター試験前最後の家庭教師。英語をする。センター試験の並び替え問題を集中的にやった。8-10時の予定であったが11時までした。帰宅してから映画「青の炎」をみる。感情を揺さぶられる映画だった。ストーリーは「母、妹との幸せな生活をおびやかす存在である義父を殺す計画を実行に移した高校生の少年。それは完全犯罪に見えたが、思わぬ綻びが見つかり、彼は追い込まれていく…」というもの。「せつない殺人者」の話。主演は二宮和也。松浦亜弥もでてたが、演技が上手いのか下手なのか、それともそういう役柄なのか分からないが、見終わったあと印象に残るいい味を出していた。世界的な舞台監督・蜷川幸雄が演出しているせいかな。貴志祐介の原作も読みたくなった。


■2004年1月14日 (水):局在表面プラズモン

昨日深夜まで、研究室に残りったせいで夜更かし。朝起きれなかった。夜更かしはやはり効率が悪いな。今日も修論書き。「局在表面プラズモン」について書き出す。ここが修論の最重要ポイントだ!局在表面プラズモンは、室温で可視光を効率良く局在できる唯一の電磁波モードである(量子ドットは今のとこ極低温下の必要あり)。将来的には「近接場光を用いた局在表面プラズモンを利用してナノ光回路を作製する」といったことにつながる研究である。単に「局在プラズモン」言われることもある。実験結果・考察はほとんど週レポにまとめてあるが、原理が新たにタイプする部分が多すぎる・・。修論提出まで「あと27日」!


■2004年1月13日 (火):修論

一日中修論書き。パソコンのキーボードをたたきっぱなし。2章の「表面プラズモン」とこをだいたい書けた。この次期は体調管理に気をつけなな。研究室で風邪がはやりだした。外は冬型の気圧配置で大荒れ。めちゃ風が吹きまくっていた。自転車が倒れまくり。天気予報ははずれ徳島では雪は降らなかった。期待したのに、残念。修論提出まで「あと28日」!


■2004年1月12日 (月):JSA

成人の日。今年もあばれている成人がおるらしい。この前みた「ラスト・プレゼント」の余韻が残っていたので、イ・ヨンエがでている「JSA」をツタヤでかりて観た。JSAとは共同警備区域(Joint Security Area)のイニシャル。これは「板門店共同警備区域内の銃撃事件をミステリー形式で解いていきながら,南北兵士間の友情と分断の悲劇を切切と描き出した作品」である。ようは、韓国と北朝鮮の軍事境界線38℃線の話で、悲しい結末だった。うーむ、この問題は奥深いな。ドイツみたいに南北統一の日はくるのだろうか。


■2004年1月10日 (土):一ヶ月前

週レポの発表は今日が最後。来週は提出のみ。2年間長かったな。毎週末に書き続けた経験はどこかで役に立つだろう。たぶん。 修論提出まで約一ヶ月ということで、「カウントダウンカレンダー」を作製した。毎日一枚づつ剥がしていくやつ。自分は「追い込まれたら、力を発揮するタイプ」と信じている。反対に言えば「追い込まれないとできない」とも言えるが。たぶん人間誰しもそうなんだろう。まぁなんともあれ後一ヶ月がんばろう。


■2004年1月9日 (金):バカの壁

前から読みたかった「バカの壁」(養老孟司/新潮社)がやっと図書館で借りられたので早速読む。主題は「現代は情報化社会=意識中心社会、脳化社会」「情報は変わらず、人は変わるもの」「一元論を否定したい」というもの。バカの壁っていうのは「現代人がいかに考えないままに、己の周囲に壁を作っているか」のこの壁が「バカの壁」。さすが日本で一番売れているベストセラーの本だけあって面白かった。現代人の「食うに困らない」に続く共通のテーマは「環境問題」ってのが一番共感できる部分であった。日本人全員がこの本を読めば、日本の政治・経済・教育の状況は少しは良くなるかもしれない。皆さん、読みませう。

今年に入って読み終わった本はあたりが多い。「さらば外務省!」「カルロス・ゴーン経営を語る」「なぜ会社は変われないのか」。この3冊に共通しているテーマを上げるなら「日本の従来型組織の問題点」だろう。経営者など組織のトップの考え方が変わらなければ組織は変わられない。 「カルロス・ゴーン経営を語る」はカルロス・ゴーンの生い立ちの話から始まって、「明確な方針と目標を掲げ、社員のモチベーションを上げ、破綻の瀬戸際にあった日産をわずか2年でたて直した」という話。カルロス・ゴーンは日経新聞の平成のベスト経営者No.1に選ばれている。彼の考え方がいい。学ぶべきことが多い。「さらば外務省!」の著者天木直人さんのような人が、今後もバンバン役人の腐りきった部分を告発していったら、世の中がまともに近づくのではないだろうか。「なぜ会社は変われないのか」では「気楽にまじめな話をする場=オフサイトミーティング」の必要性を提案している。

この3冊と「バカの壁」も含め5段階評価でいうたら「5」の面白さだった。最近は小説よりも実用書というか、社会の話の本を読むのが面白い。社会人が近づいてきたせいか。現実を知ろうということか。しかし、社会人になったら、本を読める時間が激減するだろう。うーむ。


■2004年1月6日 (火):徳島へ

朝ドラの「てるてる家族」(8:15-8:30)を見た後、徳島へ帰る。社会人になったら、この朝ドラを見ている時間はないやろな。三ノ宮で映画「ラスト・サムライ」を観るつもりだったが、今日はレディースディのためか終日チケット売り切れで観れなかった。残念。三ノ宮駅となりのダイエーにある「ジュンク堂」でNZのガイドブックを買って、徳島への高速バスに乗る。


■2004年1月4日 (日):ラストプレゼント

ラストプレゼント」という韓国映画を実家の近くにあるレンタルビデオでかりて観た。はじめは「どうなんだろ」と思いながら観たが、最後は感動するとてもいい映画だった。内容は、売れないコメディアンと、不治の病にかかり余命いくばくもない妻を主人公にし、夫婦愛と死を描いた笑いと涙のメロドラマ。妻役は「JSA」でブレイクしたイ・ヨンエ。韓国映画は感情にストレートなストーリーが多いようだ。だから熱くて良い。昔の邦画のようだ。「ラストプレゼント」は心温まりたい人にはかなりお薦めだ。韓国映画と言えば昨年観た「おばあちゃんの家」が記憶に残っている。これを涙無しで観れる人はおらんだろうという映画。もうすぐ上映がはじまる「MUSA-武士」も韓国映画だ(中国と合作)。こいつも楽しみだ!

俺達は、灰になっても、まだ、燃える


■2004年1月3日 (土):初詣 

今年の初詣は上加茂神社と下鴨神社へ。「加茂」と書くのか「鴨」と書くのかどちらが正しいのだろうか。上加茂神社でひいたおみくじは「吉」だった。ちなみに彼女は「大吉」だった。うらやましい。下鴨神社の隣にある「加茂みたらし茶屋」に行く。みたらし団子は下鴨神社が発祥だそうだ。知らなかった。

【加茂みたらし団子の由来】下鴨神社には「みたらしの池」というのがあって、その池に湧き出す水玉(水の泡)が一つ浮いてや、経てブクブクと沸き、それが三つ四つと湧き出す水玉を形取られたものだと言われている。又、このみたらし団子は、はじめ一つ後に四つが五十串(いそぐし)に通してあるが、これは五体(人間の身体)を意味したものと言われている。

一人前が3串15個。ペロリと食った。焼きたての団子に甘辛いタレがかかっていて、非常ーに美味かった。デジカメを忘れたのが痛かった。帰りに三条のスタバで珈琲を飲んで、実家に珈琲豆を100gを買って帰った。


■2004年1月2日 (木):やまとの湯 

夜、兄貴と「やまとの湯・伏見店」という2年前にできた温泉にいく。いわゆるスーパー銭湯である。場所はすぐ近くで、車で15分ほど。正月だけにめちゃめちゃ人が多かったが、駐車場も更衣室のロッカーも風呂もでかいので困りはしなかった。さすが需要を計算して作られているな。外の露天風呂だけが天然温泉らしい。三重県亀山から湯を運んでいるようだ。ぬるぬるしてええかんじだった。この「亀山」と言えば、シャープがこの1月から大型液晶テレビの一貫生産を開始した工場があるとこだ。スーパー銭湯が最近はやりだが、こういうのが近くにあるのはええことだ。200円で会員になれば1回大人550円。旅行で温泉にいくことを考えたら激安だ。京都に帰ってきたら週一ぐらいで通おう。


■2004年1月1日 (木):元旦 

新しい年が始まった。2004年。学生を卒業して社会人になる年。モラトリアムからの卒業(たぶん)。良い年になりますように。夜、兄貴に「春休みにNZにいこうかなぁ」と言う話をしたら「絶対行くべきだ。社会人になったら、まとまった休みないで。退職までな。」みたいなことを言われて、NZ行きが決まった。社会人6年目の言葉には説得力がある。修論書きながら、念願だったNZ旅行の準備をしよう。


 [裏白南風]


 

 

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