■■ 徒然書 ■■  2004年

  2月  
 

■2004年2月29日 (日):引継ぎ2

昼から研究内容に関する引継ぎ。4年生2人に、研究資料をもとに自分の修論内容を解説する。詳しいとこまで詳細に話したので、まるまる3時間ほどかかった。これで、研究が今後進むのいか、衰退するのかは彼らしだいだ。結果を出せそうなネタはたくさんある。一年後どうなっているかは楽しみだ。日本ゾル-ゲル学会第2回討論会が2004年07月29日(木)〜30日(金)に関西大学千里山キャンパスで行なわれるようだ。行けたら行きたいのだが、会社に頼んでみるかな。


■2004年2月21日 (土):卒論発表

朝9時半から卒論発表。うちの研究室A1の発表(9人)は午前中で終わる。場所はエコ棟の院生研究室だったが、狭すぎ。うちの研究室全員(就職活動でいないM1と、寝過ごしてこなかった人も数人以外)+A2(化学系)・A3(結晶系)の先生・4年が出席するわけだから、部屋は定員オーバー状態。卒論の発表時間は一人10分(発表7分、質疑応答3分)。何回も発表練習しただけあって、卒論発表はまぁまぁできは良かった。次は明後日の修論発表、自分の番だ!昼からある他の研究室の卒論発表は聞かずに、家に帰る。4時間ほど寝たら、たまっていた疲れがすっきりした。夜、研究室で、YHAの予約をする。YHAのホームページで泊まりたい宿を開き、予約の必要事項を打ち込んでいく。36時間以内に返事がくるようだ。


■2004年2月20日 (金):VISA 

郵貯と一緒になったVISAカードができたので、郵便局に取りにいった。JCBカードは海外ではあまり使えないそうなので、この機会にVISAカードを作った。申し込みから約1ヶ月半ほどかかるようだ。NZのYHA(ユースホステル)はWEB上で予約できる。この時にVISAなどのカードが必要だ。VISA以外はmasterカードなど。これでパスポート、航空券、VISAカードと旅行に必要なものはほぼ揃った。

夕飯はタケシと「味の里」へ。その後は、ひたすら自分の修論発表の原稿(パワーポイント:PP)の手直しをする。グラデーションを使うのが流行り(自分の中で)。明日は卒論発表なので、4年生のPPも見る。手直しするついでに、彼の原稿にもグラデーションを導入しまくった。Windowsっぽくなるからいいだろう。


■2004年2月19日 (木):発表練習(2) 

発表練習の2回目。今回は教授はおらず、助教授と助手の先生のみの1:2。発表内容を3項目減らし、本論+その他実験(3本)にした。Oカモッティーの木目細かい質疑応答だったので、予定の40分を上回る60分間ぐらいだった。次のタケモンは90分以上やっていたが・・。本番、聞かれそうなことをほとんど質疑してくれたのでためになった。やはり、「ナノポーラス(細孔)の形成による屈折率変化」のとこが質疑の中心になるようだ。この仮説には結構自信を持っているが、納得できる説明を短時間でするのは難しい。


■2004年2月18日 (水):発表練習(1)

修論の発表練習。午前は4年の残りの番で、11時からM2に。教授、助教授、助手の先生3人の前で、一人40分(20分発表+20分質疑)。一日で、M2全員の発表を見る先生方も大変だ。自分の番は昼1:30にまわってきた。教授の部屋で、PP(パワーポイント)を使い発表。修論の内容をとりあず発表スタイルに変えたものなので、内容が多すぎた。発表時間は17分と20分以内に収まったが、内容が多すぎて一個一個の時間が短い。スリム化が必要だ。

発表練習が終わって、ヴァン君と「あごおとし」といかにも美味そうな名前の中華そば屋へ。ここの店は道路拡張工事のため移転になった中華料理屋が、リニューアルする時に中華そば一本に絞って最近オープンした店だ。これまで2回ふらっと食べに行ったら、1回は定休日で、次は臨時休業と何故かなかなか食えなかった。「3度目の正直」でやっと店内に入り、研究やNZの話をしながら「卵肉入り中華そば並」(650円)と餃子(300円)を食べていたら、明日の昼からもう一度発表練習との連絡が入る。今夜は休もうかと思っていたのだが・・まだまだ休めないなぁ〜。


■2004年2月17日 (火):予約金

HISへ予約金2万円を払いに行く。残金は一週間後。NZの日程はほぼかたまりつつある。以下の日程。

<3月>
08日 関空発⇒香港⇒オークランド⇒クライストチャーチ(9日午前着)
09日 クライストチャーチ(1)
10日 クライストチャーチ(2)
11日 マウントクック
12日 ワナカ
13日 ティアワナ
14日 ティアワナ(ミルフィード・サウンド)
15日 クイーンズタウン
16日 クイーンズタウン⇒オークランド(航空機)
17日 ロトアナ
18日 オークランド
19日 オークランド
20日 オークランド⇒香港⇒関空

「王道コース」と言えばそうだろう。マウントクックに行くかどうかは微妙なとこだ。ここをとばせばクイーンズタウンでゆっくりできるのだがな。19日に「第二回プラズモニクス研究会」が前と同じキャンパスプラザ京都(京都駅前)であるらしい。行きたいが、その頃はNZにおるので無理だな。残念。


■2004年2月16日 (月):アンダルシア

レンタルビデオでかりた映画「茄子アンダルシアの夏」をみた。スタジオジブリに関係した監督のアニメーション映画。スペインのアンダルシアで行なわれる自転車レースの話。白熱した自転車レースの展開とスペインの陽気さはいい感じだが、宮崎駿作品であるズシンとした奥深さがちょいないかも。監督自身も自転車レースをやっていて、宮崎駿監督主催の「ツール・ド・信州」を6連覇中だそうだ。すごい。京都に行ったら、マウンテンバイクで市内を走り回るってのもいいな。京都市内は結構狭いし、観光名所も多いし。


■2004年2月15日 (日):電子辞書

K'sデンキで電子辞書を購入(17,800円)。セイコーのSR-M4000。辞書(広辞苑、ジーニアス英和・和英、OXFORD現代英英・類語、漢字源、カタカナ語、英会話とっさの一言)がたくさん入っていてなかなか便利だ。「ジャンプ機能」というのがあって、辞書から辞書に簡単に飛べるのは電子辞書ならではだ。

 

電子辞書

電子辞書はNZ旅行のために買ったが、会社に入っても使うだろう。大学受験勉強の時にほしかったな。あの時が、生涯で一番英和辞書をひいていた時期だ。最近の中高生も電子辞書が普及しているそうだ。この電子辞書やケイタイ、メールのように便利になるとこはどんどん電子化していけばいいだろう。浮いた労力を他に回すことができるからだ。


■2004年2月14日 (金):ラスト・サムライ

アーケード街の徳島松竹で「ラスト・サムライ」を見てきた。2時間40分があっという間だった。時代考証は無茶苦茶だが見応えはあった。森の中で武士が初登場するシーンが一番カッコ良かった。それと、激しい戦闘シーンにはびっくり。よくあそこまで取れたなと思う。まぁ人間はなんとかなるとしても、馬はどないしたんやろ。戦闘で馬がバタバタ倒れていたから、その馬の行く末がちと心配になった。渡辺謙がアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされている。主演のトム・クルースがかすむくらいシブかった。「武士道」ブームを引き起こしている分、日本のさっぱりしない曇り空の風潮に影響を与えるだろう。良い方向に向かうといが。間違っても、戦前に戻るようなことになっては困る。評価は4/5段階(まぁまぁ面白かった)としておこう。


■2004年2月13日 (金):NZの予定 

午前は散髪へ。そのあと研究室へ。昼飯は学食で4年生2人と食う。食後、タケシと生協の購買で引越しのトラックのレンタルを申し込み。電気製品も持っていくので、業者に頼んだら、4〜5万ぐらいかかりそうだが、トラックかりて自分で運んだらからり安くなりそうだ。ちなみに、今回は2tトラック24時間レンタルで13000円なり。大学に提出する修論関係の書類(3枚)を書いて、工学部の事務に提出。それから、駅ビルのクレメントへパスポートを受け取りに行って、そのままHISへ。NZ旅行の航空機チケットを予約しにいった。

関空-オークランド間はNZ航空の直通便があるが非常に高い。安い便でさらにNZ国内移動の便も一緒に取るよう調べてもらったら、10万5千円ほどで取れた。ただし、行きは南島から行くので、関空-香港-オークランド-クライストチャーチと3回乗り継ぎがある。朝10時半に出発して、目的地につくのは翌日の11時。なが。日程のなかほどで、クイーンズタウン(南島)-オークランド(北島)も航空機移動。帰りはオークランド-香港-関空。これは、朝9時NZ発で、夜9時着とすんなりその日のうちに関空に着く。行きと帰りでかかる時間が大きく違うのは、時差の関係もあるようだ。ちなみに日本に対して時差は、香港が-1、NZは+3である。今回は香港経由だが、社会人になって次回NZに行くときは直行便で行こう。その時は直行便のありがたみがわかるだろう。


■2004年2月12日 (木):要旨

朝、やたらと早く(5時頃)目が覚めて、「このまま起きてはいかんな」と粘ったが、6時頃からNHKの朝ドラ「てるてる家族」が始まるまで、本を読む。「続・年収300万円時代を生き抜く経済学」(森永卓郎)って本。この前呼んだ「年収300万〜」の続編。この「年収300万」ってのは「スローライフ」「オンリーワン」とともに最近の流行語である。
午前は要旨の最終仕上げを行なう。「要旨」とはA4一枚で図、文で自分の研究を紹介するもの。修論発表の時、これを見ながら発表を聞く。要旨を先生に見せ内容チェックをしてもらう。昼1時から、アークレイのリクルーター(研究のOB)が着たので、M1に混じって会社の紹介を聞く。要旨の修正を繰り返して5時前に事務所へ提出。これであらかた終わった。後は24日の発表だ。これからNZの予定を立てるべ。


■2004年2月11日 (水):建国記念日 

今日は建国記念日とかで祝日。修論書きで蓄積した疲れのせいか、久々に昼まで寝た。明日は予稿の提出日なので、これを書きに研究室へ。夕飯は久々に住吉生協に買出しにいった。ヨーグルトや納豆、モズク、しめ鯖、リンゴ、鰹のタタキ、シュウマイ、キノコ3種類、貝柱、竹輪、ストレートリンゴジュースなど、3000円分買い込んだ。冷蔵庫が一週間ほどカラッポだったがこれで埋まった。


■2004年2月10日 (火):修論提出 

締め切りは夕方6時だったけど、先生3人に判子をついてもらわないといけないので、2時半に緊急仕上げ。判をついてもらって事務所に提出(4時ごろ)。実験結果はすべてかけたが、残りのとこは、リミットタイムとの兼ね合いで体裁を整えた。返ってきたら手直しをしよう。

 

修士論文と要旨

とりあえずは一つの山を越えた。槍ヶ岳くらい。しかし、明後日には予稿をださねば・・。次の山場。剣山(徳島)くらい。


■2004年2月9日 (月):提出前夜〜徹夜はでけまへん 

あらかたかけたがまだ少し残っている。続きは明日に(朝に)しよう。いよいよ明日が提出だー!っていうかんじで夜中3時すぎに帰宅。


■2004年2月8日 (日):修論提出間際の休日 

サンクスでサラダと130円おにぎり2つを買って、9時半ごろ研究室へ。徹夜組がいるかと思いきや、研究室には誰もおらんかった。ネットでニュースをちょい見たあと、修論の続きを書き出す。途中でPCがやたらとフリーズしだす。2回再起動して再びフリーズしたとこで「こっりゃやばいな」とデスクスキャン。どこかでエラーが起こっていたらしく、Cの容量が一気に増えて、スムーズに動くようになった。今、PCが壊れたらシャレにならんからな。修論原稿のバックアップも怠りはできない。ハーリーアップ自分!

「起きる。シャワー。研究室へ。PC起動。修論書き。昼飯。修論書き。珈琲時間。修論書き。夕飯。修論書き。お茶。修論書き。眠い。修論書き。バックアップ。PC強制終了。帰宅、寝る。」 という単調な繰り返しの毎日。食事の時間が唯一の娯楽だす。


■2004年2月6日 (金):免疫 

免疫革命」(安保徹/講談社インターナショナル/2003年)という本を読んだ。健康について考えさせられた。ストレスが癌のもとであるそうだ。免疫学から見た癌やアレルギーのメカニズムについての話。 社会人生活は「超ポジテブ思考」で行くことにしよう。何事も前向きに考えて・・。


■2004年2月5日 (木):論文 

今日はめちゃ寒い。修論提出まであと5日。書くっきゃない。キーボードをたたくっきゃない。やっと本題の「金属ナノ粒子分散ガラス」のとこに入った。修論を書いていると、先生(助教授)から「修論の内容で論文を書かないか」という話がきた。これもやるっきゃない。とりあえずは10日の提出日が短期目標だ!

会社のHPを久し振りに覗いたら、「リクルート」が更新されていて、今年の募集人数が載っていた。今年は技術系院卒(研究)が10人で、生産技術、営業、事務系総合職、製造を含め合計は25人。ちなみに、最近の採用状況は以下のとうり。

研究(理系院)/人
合計/人
備考
2002
7
9
 
2003
7
12
 
2004
25
40
自分の就職活動時期
2005
10
25
今年の予定

昨年の採用、特に研究職の採用がきわめて多いことがわかる。2006年に新しい研究所の建物が完成するからそれに向けて研究者を増やすということだろう。もし、自分の就職時期が昨年じゃなかったら・・採用されていたかどうかはわからない(学校推薦がほとんどで、自由応募は無いか少なかったと思われる)。もし、1月にDSCのニュースがなかったら・・。運命というのは恐ろしい。 偶然に偶然が重なるのが人生の面白いとこだろう。「不確定」だからこそ、未来に希望がもてるのだ。


■2004年2月4日 (水):ラスト家庭教師

パスポートを申請しに徳島駅ビルのクレメントへ。以外と込んでいなかった。昔、京都でパスポートを取りにいった時はめちゃめちゃ混んでいた記憶がある。10日に受け取れるそうだ。6日後(約一週間)か。

夜は、昨日に続いて、今晩も家庭教師で「私立大学受験直前講習」。英語の過去問をやった。明日から関東に旅立ち、関東の私立大学を3つ受けてくるそうだ。という訳で、今夜がラスト家庭教師。「受かると思ったら受かる」と励まして帰ってきた(ヨットのレースで、スタート前に、勝てると思ったら勝てて、負けると思ったら負けた経験にちなんで)。彼も山場だが俺も山場。でも、こちらの山は眉山くらいか。


■2004年2月3日 (火):節分 

夕飯は4年1人、インフルエンザから復帰したオッス(M1)、ヴァン(M1)、スーミン(M2)と生協食堂へ。三寒四温な今日この頃。今晩は寒い。夜は家庭教師。今週末に関東の私立大の試験があるので、今日に日程変更。「大学生のうちにしといたらええことは?」と聞かれ、色々アドバイスしておいた。今日は節分なので、家庭教師の帰りにキョーエイで「太巻き」を買って帰った。1時ごろ就寝。(- -)zz


■2004年2月2日 (月):M2会鍋 

測定を依頼していた4光波混合の結果がメールで届く。金ナノ粒子分散ガラスは非常の3次非線形光学定数が大きいことがわかった。だいたい2.0×10-9esu。これで修論のデータはそろった!

締め切りまで約1週間! 夜はM2で鍋。場所はスーミン家。タケモンの希望で味噌鍋をした。鍋はgonnのもので、コンロはスーミンのもの。このコンロはやたらと最大火力が強かった。ちょっとリッチにしゃぶしゃぶ用の豚肉や牛肉も入れる。鍋の後はもちろん酒を飲む。

 

M2会鍋

深夜にテレビでやっていたスーパーボールは劇的な結末だった。逆転につぐ逆転。やっぱ本場米国のアメフトはオフェンスのレベルがめちゃ高いな。ばんばんビックプレーが飛び出すし、点が入る。残り数秒までどうなるかわからない試合にハラハラドキドキする。結局勝ってほしかったパンサーズは負けてしまった。 残念。 この試合が終わってからスーミン家を後にする。2時ごろ。明日から、修論書きのスパートだ!

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■2004年2月1日 (日):希望の国のエクソダス 

村上龍の「希望の国のエクソダス」を読んだ。エクソダス【exodus】とは 「集団での国外脱出、大量出国」という意味で、旧約聖書「出エジプト記」にでてくるイスラエル民族のエジプト脱出が有名。「世代戦争」がキーワードの話。河田聡教授の話でよくでてくる本だ。面白かったでの一気に読んでしまった。最後の方に少年達がつくった「理想的な社会」がでてくる。ITを駆使し、無料の専門学校、電気自動車が走りまわり、風車でエネルギーを産みだす。これは2000年出版の本だが、今書かれたら、太陽電池や燃料電池が登場するはずだ。ITをフル活用し、エネルギー、食料を自給自足する。それが目指すべき日本の理想社会だろう。


 [裏白南風]


 

 

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