■■ 徒然書 ■■  2004年

  6月  
 

■2004年06月27日:(Sun)シルミド

すごいと評判の映画「シルミド」を観てきた。実話を元にした韓国映画。場所は大阪梅田のブルク7。阪神百貨店の南側にあるビルの7階にあり、シネマコンプレックスだ。ここで映画を観るのは初めて。やや迷いながらここにたどり着いた。映画の内容は、前評判どうりすごかった。熱かった。隣の国では、「理不尽さ」がまかりとおっていた。今は少しマシになったかもしれないが。その理不尽な政治に、国民の人生が翻弄される。個人の力は無力となり、思考停止状態になる。韓国映画のパワーを感じた。勢いがあるな。


■2004年06月25日(Fri):歓迎会

2週間続いた工場実習の最終日。あいにく雨。夜は、部署の歓迎会。場所は京都駅前のアバンティー1階の居酒屋。配属されたのは5月からだが、部長が海外主張など、忙しかったようで、他の人の都合もありこの日になった。日本酒(冷酒)を飲み過ぎた。中国人と飲む時は、めちゃすごいらしい・・(先輩談)。


■2004年06月24日(Thr):KBG

最近の彼の座右の銘は、「Keep flat、best shape、and good course」だそうだ。これはヨット用語である。ディンギーレースで勝つため大原則だ。法律の世界で言うたら、今話題の日本国憲法である。しかし、ヨットから遠ざかってしまっている現在のサラリーマン生活にも通じるものがある。「平常心を保ち、まわりの流れにあわせ最も良い状態に微調整を行い、先を読みその情報に基づいて進路を決める」。

「Keep flat」は、どんな風が吹こうとヒールでもなく、アンヒールでもなく、常にフラットを保てということだ。フラットなときは以外と不安な状態である。ちょっと気を抜くと、ヒールかアンヒールになる。ヒールのときは、は「安定して、風上に上っていく感じ」がするが、実際は風上にずり落ちていき、大きなロスをしているのだ。だからKeep flat。人間は「バランスの生き物」だ。イチローが言うている。間違いない。「つねに平常心を保て」。

「best shape」。艇、海面のコンディション(体重、風速、波など)によってもっとも良いセールの形がある。テンション、カニンガム、メインシート、ジブシート、アウトホール、ジブリーダー、ブームバングなどの様々なコントロールシートを調整し、「best shape」を目指す。しかし、この目指すべき「best shape」を知っていないと当然できない。本物の「best shape」を目に焼き付けておかなくてはいけない。また、様々な要因が関係してくるので、「best shape」は難しいのだ。「まわりの変化」にあわせて自分の状態をコントロールする。時代の流れ。情報化社会。個の時代。デジタル家電。ナノテク。中国バブル。帝国崩壊。世代格差。グローバル化。ボーダーレス。顧客思考。光の時代。地方の時代。アジアの時代。オンリーワン。多様性。「まわりの流れにあわせ!」。

「good course」。いわゆる「レグひき」での話だ。ブローに乗れ。シフトに合わせろ。先に潮に向かって走れ。best courseを目指してはいけない。good courseだ。理由はヨット部員に聞いてくれ。人生は未来が不確定だから面白い。


■2004年06月22日(Tue):ランディー

コンセント」(田口ランディー)を読んだ。おそるべし心理学。おそべし田口ランディー!


■2004年06月21日(Mon):台風

台風が関西を直撃の予報。朝5時半頃起きたが、その頃はまだ四国の手前だった。JRはまだ動いているので、滋賀の工場へ。工場実習2週間目。京都や滋賀の学校は休校のようだ。電車でほとんど学生がいない。11時ぐらいから、工場のまわりは猛烈な風雨にさらされる。ときたま外を見て、「すげー」ってなかんじ。さすが台風。あなどれまへんな。「JRが止まりっぱなしだったら、帰れないな」と思っていたら、近江八幡で、民家の屋根が飛んで、新幹線を止めたらしいというニュース。就業時間には、台風は過ぎ去ったようで、風は強かったものの、もう嵐後の雰囲気だった。JRは10分遅れで運行しており、無事京都に帰れた。自然の力を侮ってはいけない。台風。嵐。会社では「台風の目」になろう。台風の中心は穏やかだが、その周辺は猛烈な風雨が吹き荒れる。台風が通るとこは、やわなものはなぎ倒される。そして、台風は温帯低気圧に変わり、やがて消滅する。


■2004年06月20日(Sun):将棋の子

将棋の子」(大崎善生)を読んだ。「聖の青春」を書いた著者だ。ともに将棋界の話。登場人物が実在の人達だけに、読みごたえがある。プロの将棋界は、熾烈な競争社会だ。棋士達の人生も波乱万丈だ。この2冊は読んだ方が良いが、電車ではやめた方がいい。泣いてしまうので。


■2004年06月18日(Fri):ヨット部OB会

関西支部工場実習5日目。相変わらず5時半起き。だいぶ慣れてきた。しかし、昨日は0時近くに寝たので、睡眠不足気味。電車は40分くらい乗るのだが、半分ほど寝た。腕時計にアラームをセットして。乗り過ごしたら大変だからな。駅から工場まではバスで7分ほど。のどかな街だ。「近江商人」の発祥の地らしい。昨日、2直(夕方から深夜の勤務)の人が、「昨夜、クワガタが迷い混んできた」と写真を見せてくれた。まわりは自然たっぷりおなかいっぱいで、マイナスイオンでまくりの土地だ。いつもは2直体制だが、今日は「仕込み」がないので、1直だけ。仕事の合間に、リーダーのOさんと色々話しできて、非常に面白かった。研究所と工場はもっと密接な関係を築いたら、面白い展開になるのではと思った。研究所の一日の仕事の成果は、すぐに「マネー」という形になって現れない。しかし、工場はその日の仕事が「売り上げ、利益」に直結する。生産現場のトラブル・ミスがすぐ金額で換算可能なロスにつながる。営業についても、工場と同じことが言えるだろう。「生産、研究、営業、間接」のそれぞれの部門がしっかり機能しなくては、その会社の未来はない。

夜は、「ヨット部OB会関西支部」の集まり。4月に続き2回目だ。開催理由は、現在九州にいる「クラコンの元オーナー」が出張で大阪に来ているからだ。彼も含めて6人が集まった。夜8時頃、阪急百貨店前に集合だったので、工場から京都駅に帰ってきて、市バスで四条河原町へ。はじめは、木屋町の「和S」という店。0時過ぎまで飲んで、バーに移動。名前は忘れたが、鴨川の対岸に三条京阪の駅が見える店。そのテラスで飲んだ。暑くなく、寒くなくええ感じ。終電が過ぎて、電車は当然ないので、タクシーで家に帰った。寝たのは、3時頃。


■2004年06月15日(Tue):深呼吸

工場実習の2日目。午前。釜内の温度が上がらず、次の工程に進めないが原因がわからない。トラブルが起きると、作業がとまってしまう。あーや、こーやと色々試した結果、原因が特定された。それで「釜出し」の工程に進み、あーやっこーや(企業秘密)して製品を袋詰めして完成。ほとんどが機械化されているのだが、トラブルが起こった時は人間様が頼りだ。自社の製品ができたのを初めてみた。原料の仕込みから、袋詰めまで一連の流れが見れたので、とても勉強になる。話しを聞くとの、実物を見るのでは全然イメージの定着度が違う。これが工場実習の狙いだろう。

夜、滋賀から京都に帰ってきた後、「深呼吸の必要」という映画を観に行った。場所は「弥生座」という新京極の映画館。上映はPM8時半から。運が良いことに、火曜日はメンズデーやって1000円だった。こりゃ、ついてまんがな。沖縄のサトウキビの収穫の話だ。この前観た「再見」のような号泣映画ではなかったが、さわやかな映画で、まぁまぁ良かったさー。沖縄に行きたくなるさー。長澤まさみも出演しているさー。会社でも「深呼吸」が必要さー。


■2004年06月14日(Mon):工場実習

今日から2週間工場実習。滋賀に毎日通う。5時半起き。いつもは阪急電車とレンタル自転車で研究所に行ってるが、工場へはJRを使う。片道950円。最近は毎日同じ職場に通っていたので「新鮮感」が薄れていたが、工場という異環境にいくと「新入社員」の気分がよみがえってきた。工場は、休憩時間や、昼休み、終了時間など「時間」がしっかりしている。研究所とはえらい違いだ。工場にきて、うちの本業を実感した。中間原料を生産する化学工業メーカーなのだ。原料を仕入れ、加工し、メーカーに供給する。ともかく攪拌装置が巨大だ。攪拌するときに、真空に引くのだが、その真空ポンプはついこの前まで「東洋一」の大きさだったそうだ。最近は、注文が増えて、かなり忙しいようだ。実習は何もできないので、作業を見ているだけだが、合間に工場の人と結構話をするのでそれが面白い。明日も朝が早いな。


■2004年06月12日(Sat):再見

昼間は2本立て映画を見てきた。場所は「パルシネマ」という神戸市営地下鉄・湊川公園駅の出たとこにある映画館。三ノ宮から地下鉄で3駅ほどいったとこ。「クジラの島の少女」「再見〜また逢う日まで」を見た。どちらもめちゃ感動した。先週みた映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」がかすむくらい。特に「再見」は"場内号泣"という前評判どうり、めちゃめちゃ泣けた。これを超える映画を今後見れるかどうかが不安だ。アジアン映画(中国、韓国、邦画)が今面白い!ハリウッドの「商業的パニック映画」の時代は終わったな。「クジラの島の少女」はニュージーランド映画でマオリ族の話。これも「再見」ほど号泣まではいかんかったが、感動した。この春NZに行って、マオリ族のハカを見てきたからさらに興味深かった。「リーダーとは何か」について教えてくれる映画だ。どちらも「必見」に値する名作映画だ。

夜は、F研京都および関西支部の第二回定例会。場所は西大路の居酒屋「贔屓(ひいき)屋」。幹事はgonn。徳島からも2人参加して、合計10人出席だった。タケモンは来週からマレーシアへ。これが見納めか。今年のM2の就職活動も皆決まって終了したらしい。また来年から、光応用出身者が続々京都にくるようだ。一大勢力になるなこりゃー。今後の展開が、楽しみだ。第三回の幹事はsuminへ引き継がれたのであった。再見!


■2004年06月09日(Wed):ライバル会社

今日は、研究所内の「研究発表会」。5件の公演発表とポスターセッション。年に2回あるようだ。その最後に招待公演がある。今回の講師はなんとめっちゃライバル会社の研究本部長!よう来てくれたわ。その話がまた面白かった。研究システムをよく勉強して、色々ためしている。うーむ、うちも見習ってほしい。「シーニーズ指向R&B」というのが一番印象に残った。既存シーズ(種)と市場のニーズから製品を生み出し、それが新規シーズになるというもの。他は、「落下傘展開はしない。横展開。つながりがあるかどうか」「大手と組まないとなかなかビジネスにならない場合が多い」「人中心の経営。人を活かす新しい経営システム」「各個人の夢が追いかけられる会社に」「若手には、部長に止めれるぐらい、もっと大胆に挑戦してほしい」「探索的な研究は執着心が必要」「人の配分は、生産:研究:営業:間接=4:3:2:1」「研究配分は、既存:新規:探索=6:3:1」「探索テーマは1000個やって3つぐらいしか当たらない」と言う話があった。「オフサイトミーティング」みたいな話もしていた。やはり、講演会は刺激になって面白い!


■2004年06月05日(Sat):世界の中心で、愛を叫ぶ

三ノ宮の映画館で「世界の中心で、愛を叫ぶ」を、彼女とみて来た。映画館内は満員で立見も数人。原作を本で読んでいたのでストーリーは知っていた。しかし、映画の内容はだいぶ本からアレンジされていたし、5ヶ所ぐらい感動する場面があった。人気がでるわけだ。シゲジイ役の山崎努は相変わらずいい味を出していたが、アキ役の長澤まさみの演技が良かった。最後の平井堅の歌は映画の内容とあまり一致してなくて効果的ではなかったな・・。エンデングのとこで、もっかい回想シーンを入れたら、もう一度感動しただろう。自分はそういう回想シーンに非常に弱い。よく考えてみると映画を見るのは、社会人になって初めてだ。「ラスト・サムライ」を見て以来かもしれん。やはり「映画館でみる映画」が面白い。テレビでは面白さが半減してしまう。上映予定や予告を見ていると面白そうな映画がたくさんある。「トロイ」や「海猿」「深呼吸の必要」「ハウルの動く城」がみたくなった。

帰る前にダイエーの上にあるジュンク堂に寄って本を2冊買って帰った。「技術者の勉強法」(中村義作)と「物理仮想実験室」という本。前者より。「学生時代の知識は大したものではない。基礎知識をほんの少しかじっただけで、ほとんどゼロに等しい。社会にでてからが本当の勉強」「技術は日進月歩で進歩するので、これに追いつくには勉強を重ねるしかない。つまり、努力すれば無限の可能性を秘めているのに、少しでも怠ると、たちまち取り残されてしまう。これが今の技術である。いくら勉強しても十分ということはない」「三倍主義:いくら頭が悪くても、人がやることの3倍やれば、きっと同じ効果が起こる」だそうだ。なるほど。


■2004年06月04日(Fri):花の金曜日

社会人は金曜日の夜が一番うれしいことを実感する。「あー、やっと週末だー」ってなかんじ。土日の休みのことを考えると、開放感が沸いてくる。今日は、同期の一人と会社近くの居酒屋に飲みに行く約束をしていた。ロッカールームや、会社の門のとこで出会った他の同期(新入社員)にも「飲みにいかへん」と声をかけて、結局4人で、9時ぐらいから飲みにいった。「花の金曜日」ってのは、門とこで他の人を待っている時に、話しした警備のおっちゃんが言うていた。「飲みだけではなく、体も動かしやー、スポーツしーや」ということも言われた。外で発散しとかな、会社内で爆発したら大変だしな。今週は、結構ストレスがたまったし。

居酒屋までは会社から歩いて5分くらい。七条とおりのJRの高架下から東にちょい行ったとこにある店。前に部署に配属になった日に、挨拶にいってそのまま先輩2人に飲みにつれてってもらった店だ。6月はじめに初ボーナスがでたことやし、バンバン料理を頼んだ。飲みにいった同期3人とは全員部署が違う。色々知らなかった話が聞けて面白かった。「今年入った新入社員の大量採用は、前社長の置き土産らしい」という話しを聞いて、ちょい感動。部署によって雰囲気も仕事内容も忙しさも全然違うようだ。この辺も、これまでの「一律的な」学校生活と大きく違うとこだろう。一人約3000円。10時半頃店をでた。


 [ 裏白南風 ]


 

Copyright 2004 gonn.net All Right Reserved