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2006年11月

 
 
 
 

■2006年11月11日(Sat):三池炭鉱

京都シネマで映画『三池〜終わらない炭鉱の物語』を観てきた。上映開始日で、偶然みる前に監督トークショウがあった。トークショウは、「パッチギ」、「サマータイムマシン・ブルース」の上野樹里以来三回目だ。一回目は大入りだったのに、昼からの2回目は10人ほどでガラガラ。監督に対して、こちらが悪い気がした。観客なのに・・。

映画の内容は、かつて日本最大の規模を誇り、1997年に閉山した「三池炭鉱」のドキュメンタリー映画。「負の遺産」というキーワードからはじまり、「囚人労働」「強制連行」「三池争議」「炭じん爆発事(CO中毒)」という歴史を、記録映像、インタビューで振り返る。三池争議では、第一組合、第二組合のそれぞれの関係者のインタビューが興味深かった。1960年代、安保闘争とともに、こんなドラマが繰り広げられていたんだなぁ。「総資本対総労働」。「炭鉱」という一大産業が消えてなくなる。40年たった現在でも、同様のことが起こる可能性は十分にある。「石炭⇒石油⇒新エネルギー」という社会・産業構造の変化。新エネルギー、いわゆる「脱石油」の関連する項目として、自動車用・家庭用燃料電池、Liイオン電池、電気二重層キャパシタ、各種太陽電池、照明用LED、電気自動車があげられ、この関連産業が大きく伸びるはずだ。逆に衰退する産業もでてくる。炭鉱のように。「情報産業」とともにこの「新エネルギー産業」に携われる仕事ができるか、と就職活動のときよりも最近ますます考える。

今年は炭鉱の街の映画「フラガール」がヒットしたが、7年かけて作製された本映画の公開と関係あるのだろうか。

 
 
 
 
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