徳大ヨット部日誌 3月/2001年

〜ごんの断末日記〜

ヨットシーズン開幕!徳島インカレまで後4ヶ月。春合宿にすべてをかける。

index2月|<●>|4月裏白南風


3月1日(木) 春合宿-1-艇庫開き

 いよいよオフシーズンが明け、ヨットシーズンの到来。今回のオフはクルーザーに何回か乗っていたので、ヨットから離れていたわけではないが、しかし、「徳大ヨット部」の生活スタイルは久し振り。いつもどおりに8時に大学に集合し、いつものように鳴門の艇庫へ。もちろん途中でローソンに寄って朝飯を買う。大学に入って3年間続けてきた事だ。今年も始まったんだなぁ。しかし、いつもと違うのは「ラストシーズン」という事。次の「オフ」は「終わりの無いオフ」である。
 本日の出席者は非常に少なく8人。蔵本が試験期間という事もあるが、少な過ぎ。艇庫開きやのに。昼からテケラッチョが参加。気象台の天気報では「一時間後に雷雨が来て、ヨットに落ちるかもしれない。突風もあり、風速は10〜15m/s。ヨットには向かないて天気。」と言われ、内心びびりながら艤装して出艇。天気は一日中怪しい天気であったが、風速5〜7m/sと予報に反して、いい風であった。しかし、4時半の着艇以降は北風が吹き上がり10m/s前後となった。明日は荒れるんやろか。午前はスナイプ、470が各一艇づつ。午後は470が二艇でた。スタ練→ラウンディング→レース練。今日は「勘を取り戻す」という事を考えて、久々のスナイプを楽しむ。腕の筋力がどんなもんかと、メインセールのトリムを気合を入れてやったら左手が早速筋肉痛に。力が入らん。明日からは、クルーと課題をこなしていこう。
 昼飯は「カレー」と「大根スープ」。当番は鰹とマロン。なかなかスープが美味かったのだが、本来は鮭缶を入れるとこを「シーチキン」を買ってきてしまったらしい。それでもいけた。夕飯は松茂に新しくできた「バイキング」の店に行ったのだが、満員やったので、いつもの王将へ。ここまで腹をへらして食う食事も久し振りである。「2日は餃子100円の日」。明日も王将か〜。


3月2日(金) 春合宿-2-

 快晴であったが、春独特の強い北風で白波が立ちまくって荒れていたので、午前で帰る。夜8時より田中医院でインカレ会議。議題は「徳大ヨット部が強くなるためには」と「インカレ準備のタイムスケジュール」。会議の後、塩見邸で飲んだ。


3月3日(土) 春合宿-3-

 「大荒れの天気になるでしょう」という、前日の天気予報に反して、南風で3〜8mほどの中風。スナイプはついに出席者2人(ゴン、鰹)。レスQは470にしてもらい、一日中乗る。部員数の増えた最近では乗り換えが普通なので、オールでのるのは久し振り。中風〜強風でハイクアウトが続き、さすがに最後はバテた。今日の練習はスタ練がメイン。個々の技術ではウイスカーのアップダウンを反復する。4時過ぎに南風が吹き上がってきて、スピンを上げた95が今年初沈。その後着艇。クラス別ミーティングで2人というのは寂しい。夕食は「料理大学」へ。帰宅後、珈琲を飲んだかいもなく、9時過ぎに爆睡。


3月4日(日) オフ

オフの日なので、のんびり起床。12時間睡眠。今日は工藤さんの結婚式。おめでとうごさいます。現役ヨット部員は2次会から参加。場所はサンルート一回の「キリンシティ」というビアホール。3次会でいったカラオケを出た時には雪がまっていた。


3月5日(月) 春合宿-4-

寒波の到来で昨夜雪が降ったが、今日も引き続き風が強く、海は大荒れ。艇庫に着いた後、ヨットとレスキューの状態を見た後とんぼ帰り。


3月6日(火) 春合宿-5-

 今日から副主将兼スナイプリーダーのチャックが参加してスナイプは四人になる。風は午前は北東だったが、だんだん南に変わり、ベラビスタからの吹きだしとなる。風速は4〜7m/sでフルハイク前後の状態が続いた。全体のメニューはスタ練中心であったが、個々ではタック、ジャイブ、ウイスカーのアップダウン、ヒールバランスなどの基本動作を反復して行なう。今日の収穫はフルハイクの状態で非常に安定するようになった。スナイプは「気合のハイクアウトで起こすのみ!」というのを実感。今まで起こし方が甘かったようだ。ブローが入った時にフルハイクの状態から、さらに伸びて「おらァ!」と重心をより外にもっていく方法を「シャークハイクアウト」というらしい(雑誌「ヨッティング」のどこかで読んだ)。それを実行していい結果がでる事がわかった。クルーの鰹が結構ウエートがある分よく艇が起きる。一度フラットで安定すると、その状態を保つのは容易いすいが、ヒールを許すとフラットになかなか回復しにくい。スタ練では何本か理想的なスタートを行なう事ができた。しかし、スタートに関しては課題多し。位置取り、停止、加速、頭出し。
 昼飯は「きつね丼」。当番はゆかぽん。ご飯を炊くのに失敗との声が・・。水が多かったようだ。夕飯は食い放題の「バイキング」に行ったが値段が高いという事で却下となり、助任の「おふくろ定食」に行く。定食が運ばれてくるまで、何人かは疲労のため放心状態に見えた。

■キープフラット、ベストシェイプ、グットコース


3月7日(水) 春合宿-6-

 相変わらず荒れる北灘の海。本日は西風。大潮か?ベラビスタまでランニングして、その後軽く筋トレ。ランイングは久し振りなので、昨日の疲れとともに体が悲鳴をあげる。昼飯はビーフシチュー。当番はマック大野。丸ごと入っていたジャガイモが美味かった。電子レンジで下準備したらしい。飯食った後、帰る。


3月9日(金) 春合宿-7-

 わたくしは参加していないが、この日も海は荒れ模様で、ベラビスタ往復のランニングと「スタートのルール」に関する講習会をしたらしい。


3月10日(土) 春合宿-8-

 午前は微風の中スタ練とラウンディング。午後、南風で31が出艇した後、メインセールを上げようとしたが最後まで上がらず、さらに降りなくもなった。マストトップの滑車のトラブルであった。31は戻り陸で修復作業。こいつはマストを倒して修理するので時間がかかりやっかいである。他艇はスナイプ一艇、470三艇がでている。修理の合間に練習風景を陸から、ちらちら見ていたら、西風に変わってどんどん強さを増し、波も高くなり、白波も豪快に立ち始めた。ここの櫛木沖の海面は「西風の突風に気をつけろ」と言われている。まさにその状況になりそう。修理が終わりとりあえず出艇したが、でたとこで一発目のブローを受けジブ沈しそうになる。クルーとともに粘って逃れたが、「一瞬、沈を覚悟した」のは久し振り。見渡すと、470が二艇沈している。とても走れそうになかったので、サバイバルになる前に逃げ帰ったのでありました。
 昼飯はカレーで、当番はゆかぽん。なかなか美味しいと評判が良かった。夕飯は王将へ。帰り道、事故があったらしく吉野川大橋までは大渋滞やった。

■オーバーアクション、ロールジャイブ、ロールタック


3月11日(日) 春合宿-9-  大潮

 新OBの田北さんが登場。風速は2〜6m/sの北〜北東の風。午前はスタ練と帆走、ラウンディング。午後はレース練。岡山合宿前の最後の練習という事もあり、気合が入る。徳島春合宿のうちにやろうとしていた、クルーとのコンビネーションは、予想以上にできた。去年のインカレレベル近くまできたつもりである。いよいよ2日のオフの後は岡山合宿だ。モチベーションは高まるばかり。snipe28431は中風以上の上り角が悪い事が去年からの悩みであったが、ジブのテンションを強くする事により改善された。今まで怠っていた点である。4月号の「舵」で読んだのだが、「ギアチェンジ」が重要だという事。「ブロー、ラル、リフト、ヘッダー、乱れた風、タック、回頭」に合わせ、常にトリムしなければいけない。頭ではわかっていたが、実際そこまで「艇速」にこだわる余裕がクルー、スキッパーともなかったが、この春合宿からは「余裕」ちゅうもんがある。レース練で、持っている知識をすべて実行しようとすると、もの凄く忙しい。あたり前であるが。徳大内のレースでは、はっきりとした差が感じられるが、岡山ではどうであろうか。去年は初参加で「こてんぱ」にやられた。スナイプの技術差があまりにも大きかった。今回は・・。
 昼飯は風邪引き大野が当番で、メニューは「きつね丼」。水の量を間違えてたらしく、鍋いっぱいあり、人数の倍以上はあった。「卵スープ作ったんか」という声も。夕飯は「ココ壱」か「かつ食堂」の選択をドライバーのバウに委ねた結果、松茂の「ココ壱」でカレーを食った。現主将のピコジョッチは「The World」というスタンドが使えるらしい、というか最近使っている。艇庫は春場でただでさえ寒いのに。本日の記録は「7秒」、艇庫の時間が止まった。おそるべし。
 

■ギアチェンジ


<岡山合同春合宿>

3月14日(水) 牛窓へ出発!

7時集合。8時から積み込み開始。11時半終了。ヨットを荷台に縛るのに、今までロープで「トラック結び」をしていたが、今回からは「ラチェットのベルト」を導入。これが劇的に楽であり、1時間かかっていたとこが、10分ほどで終わった。12時艇庫発。2時高松港着。宇高国道フェリーに乗る。新しい船台を乗せた4トントラックがフェリーに乗れるかどうかで、冷や汗をかく。岡山に上陸してからも、先導者が牛窓への道を間違うなど、すんなりとはいかなかった。「こら、ファミリア!どこで曲がんねん!」。細い農道に入りこみ、4tトラックがおろおろ。運転手のテケラッチョは今回がトラックデビューやのに。夕方5時にハーバーに到着。積み下ろしは一時間の予定であったが、「船台のベルト効果」か30分で済む。トラックは日返しなので、トラック返却隊のゴン、ハル、ゆかぽん、いじめっ子ナオキ、森の5人は、スーパー「プラッツ」で買った夕飯を食って、6時に出発。再び徳島にとんぼ帰り。11時ごろ徳島着。

3月15日(木) 一日目

合同練習日初日。寒冷前線通過でブロー10強の強風。牛窓なのでもちろん出艇。本日はハンソウとラウンディング。レースのつもりでがんばってみた。去年よりか相手になりそうな気配。明日からレース練がはじまる。夜伊原がJRとバスを乗り継いで、牛窓にたどり着く。今年も壊れるのかな。

3月16日(金) 二日目

昨日の強風から一転して、微風。微風に合わした走りができんかった。へこへこ。反省。明日はがんばろう。「垂れ流しフィニィッシュ」by.鰹。陸に置き去りにされた、たけす。75のニューウイスカーは使いやすいらしい。ねむ。

3月17日(土) 三日目

雨の中の強風。いやというほど吹いた。今日から2日は講集会。講師は470全日本チャンピオンの高木さん。海上練習内容の凄い濃いものとなった。明日も吹くらしい。気合いがまだまだたりない。気迫だ。気迫あるのみ!酔っ払っていたりして。今夜は愉しい交流会でした。はい。
↑去年もだが、交流会は他大学と交流が深まり楽しい。1人1000円の会費にしては、凄い豪華な食事で、さしいれのカキもうまかった。途中からは、講習会のビデオが流れる。強風下でのタックはうまい人のを見ると凄い参考になる。

3月18日(日) 四日目

講習会2日目。上下一周のレース練を繰り返す。風は微風〜強風まで全部ありフレが大きい。気負い過ぎた。ヨット漬けの毎日。学ぶ事が多い。トラブルが三件発生。すべて徳大艇。75が沈した時にセンターを流したのと、3353が衝突してバウがかける重傷、Joが逆ベン。3353の修理は、松山大学のOBの人やハーバーの人に修理方法を教えてもらいながら、ピコが1日で直す。これで、徳大に新たな知識が導入された。これだけでも、合同合宿にきたかいがある。感謝感謝。

3月19日(月) 五日目

スナイプは今日から小倉・市川の国体コンビが練習に参加。この二人がくると風が吹かないというジンクスがある。午前は出艇しようとしたら、31の持病のマストトップの滑車のトラブル。1時間遅れて出艇。ベタベタの中スタ練。昼からは3m/s前後のほどよい微風のなかレース練。定期的に振れる風に全然合わせられない。レグが2Rともはずれまくり。岡大スナイプはやはり速い。着艇後、夕飯を食って、久々に徳島に帰る。松山大のOBがさしいれでくれたカキの「カキフライ」が夕飯にでた。たくさん食えて、うまかった。


3月21日(水) 卒業式

10時半、市立体育館に集合。田北さんが御卒業。おめでとうございます。出口に出てきた田北さんを拉致して、胴上げ。その後はエールと部歌。

卒業式の後は、市立体育館から徳島駅の「クレメント」に流れて行き、昼飯。人数が多いのでスナイプと470に別れて店に入った。スナイプは中華料理屋、470はうどん屋。解散した後、16時に集合し、再び牛窓へ出発。

 


3月22日(木) 六日目

新人戦前最後の練習日。


 

<中四国新人戦>3月24、25日

微風から中風のレースとなった。二日目は1日中雨雨雨。結果は470陣が好成績。

-スナイプ- 参加艇数 20

28431 中山/藤沢・伊原  4位
27761 市川/武田     14位
27475 加堂/高木・大野 15位

-470- 参加艇数 22

3353 本庄/近藤・柳原  3位
3355 森/家路・森田   5位
3795 塩見/清水・川内 16位

-団体-

スナイプ 3位
470    2位
総合    2位

■レース結果・28431自戦記 


3月26日(月) 卒院式

 蔵本キャンパスで大学院の卒院式。工藤さんと鶴丸さんが御卒院。おめでとうございます。


3月27日(火) Q到着

  辻堂のスナイプ新艇が艇庫
に届く。徳大に新艇がくるの
は、470の3795以来(4年ぶ
り?)である。スナイプでは、
たぶん8年ぶり。艇番号は
「29809」。30000台には後少
しでとどかなかった。辻堂の
猿田さんが新艇を持ってこら
れたので、この機会にスナイ
プに関して聞きまくる。

 


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