<12> 2006(4月-6月) |
少年が、少女が、何かを捨てて大人になるとしたら、それは未来ではない。むしろ、彼らは未来と過去を手に入れて大人になるのだ。想い出という過去と、責任という未来を。そのとき失われるもの、それは「青春」という名の現在だ。それは、その中で呼吸している者には決してそれとわからない「いま、ここ」という煌きなのだ。絶えず過去へと押し戻され、未来へと流されながら、必死で現在に留まろうともがいている、そんな若き日々を私たちは共に「B」で過ごした (中原みすず『初恋』) 06/30/2006 カオス理論だ。規則はあるのに予測できない (伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り 』) 06/29/2006 笑顔が見たいぞ (スピッツ『魔法のコトバ』) 06/28/2006 It's perfect.完璧だよ (海堂尊『チーム・バチスタの栄光』) 06/27/2006 「問題解決」という目標に近づくためには、「活用できる手段」を、「いつ使うか」という「戦略」が必要となる。「戦略的思考」を欠いた政策は、その場しのぎになりやすい。真近の利益に目を奪われて、大局を見失いがちになる(朝日新聞) 06/26/2006 戦略:冷静に目的実現に近づいていくために、「複数の選択肢」を検討し、「具体的な方策」を煮詰めていく(朝日新聞) 06/25/2006 ものをつくる基準には「法の基準」と「まごころ基準」があるべき (阿部司『食品の裏側』) 06/24/2006 人生については誰もがアマチュアなんだよ(伊坂幸太郎『ラッシュライク』) 06/23/2006 人を公平に扱うものは大低一目置かれる (伊坂幸太郎『重力ピエロ』) 06/22/2006 半導体は典型的な「装置産業」 (泉谷渉『電子材料王国ニッポンの逆襲』) 06/21/2006 完璧主義を求めずに。人生70点主義。うつ病は闘う病気ではない。上手に受け入れ、共存していくうちに向こうから去っていくものではないか (倉嶋厚) 06/20/2006 「自然体」こそ、落合竜のキーワード (中日スポーツ) 06/19/2006 国家のシステム、ルール、制度にしても同じだ。これしちゃダメ、あれしちゃダメだと「人をがんじがらめに縛るだけ」だろう。システムはもっとできる選手から「自由を奪う」。システムが選手を作るのではなくて、選手がシステムを作っていくべきだ。システムは人の上に君臨するものではない (木村元彦『オシムの言葉』) 06/18/2006 日本の現状はどうか。高度成長期の大量生産時代からの「均質化教育」「同質化教育」は何も変っていない。そこを上手く潜り抜けた人間が官僚になり、前例を踏襲し、既得権益の枠内でルールを作っている。(大前研一) 06/17/2006 【アンダー・ザ・テーブル】「自由な発想」の研究テーマを生むために、日常業務から離れて机の下に隠れ、情報を隠蔽して研究を進める手法 (梅田望夫『ウェブ進化論』) 06/16/2006 「総表現社会」。プログとは、そんな未来への序章 (梅田望夫『ウェブ進化論』) 06/15/2006 【性善説】人の本性は善である。【性悪説】人の本性は悪である。 06/14/2006 私たちの「認識のプロセス」そのものが、一般的に現実と仮想との出会いである。脳は、様々な「仮想」とのマッチングを通して、周囲の「現実」を認識する。脳の中に用意された「仮想の世界の奥深さ」によって、現実を認識するコンテキストの豊かさが決まる (茂木健一郎『脳と仮想』) 06/13/2006 「力学的強度」に優れる金属材料の利点は、有機材料であるプラスチックで「軽量性、弾性体、優れた加工性」など全く異なる観点の物性で補強されている (進化する有機半導体) 06/12/2006 デジタル素材で成功している企業は、基本的に得意分野に特化している。オンリーワン技術に磨きをかけている。あちこち浮気をせず、どんなに誘惑があっても本業に回帰している。他の分野にでたい、もっと川下にでたいととの気持ちに駆られることも多いが、最終的に頼れるのは自社の中にある技術でしかない (泉谷渉『電子材料王国ニッポンの逆襲』) 06/11/2006 「創造的破壊」を恐れるな。変化を先取りし、行動に移せ (タキロン) 06/10/2006 誰も皆、自分の職業(=役割)を担って生きている。その責任を全うしながら、理想を持ち、自分の生を通じて社会を考える「志」を忘れずいきたいものだ (安藤忠雄) 06/09/2006 本当に強いチームというのは夢を見るのではなく、できることをやるものだ (木村元彦『オシムの言葉』) 06/08/2006 原点回帰:「原点」に帰り、「基本」を知ることが重要だ 06/07/2006 偉そうな人間は底が浅いからな (伊坂幸太郎『ラッシュライフ』) 06/06/2006 自分のことは、自分で決めるべき。伝えられるのは「考え方」だけ (養老孟司) 06/05/2006 「情報を共有」することによって生まれるスピードとパワーについて、私達はもっと真剣に考える必要がある。モチベーションが高いメンバーだけで構成される小さな組織で、すべての情報が共有されると、ものすごいスピードで物事が進み、それが大きなパワーを生む (梅田望夫『ウェブ進化論』) 06/04/2006 倫理なき自由経済は破滅に向かう (御手洗冨士男) 06/03/2006 古池や 蛙飛び込む 水の音 ( 松尾芭蕉) 06/02/2006 嘆き悲しんでばかりいる「責任転嫁」する人 (ダメ人間10ヶ条) 06/01/2006 「成果は、結果で決まるのだ。結果がすべてだ」と結果至上主義の言葉に酔いしれて結果だけをチェックしながら一喜一憂する「ミスター・チェックマン」 (ダメ人間10ヶ条) 05/31/2006 「やる気がすべてだ。やる気がないやつは去れ。やる気があれば不可能はない」と、やる気、根性で全身単細胞で覆われているアメーバー型未熟児管理者 (ダメ人間10ヶ条) 05/30/2006 まるで自分一人だけが仕事をしているような不思議な錯覚に振り回されている「自称うぬぼれ人間」 (ダメ人間10ヶ条) 05/29/2006 部下に仕事をおしつけるだけの「黄門型管理者」 (ダメ人間10ヶ条) 05/28/2006 「ブランド」は二つの製品が同じ場合にのみ重要なんだ。どちらかが、「技術的」「デザイン的」に優れていれば、それは重要ではない (ダイソン『逆風野朗!』) 05/27/2006 棋士には「勝負師」「芸術家」「研究者」の三つの顔があり、バランスをとることが必要 (谷川浩司『プロ論』) 05/26/2006 我々はほとんそ全員が何らかの「カラオケ資本主義」に染まっていて、その技術の後ろ盾で歌い踊っているに過ぎない。重要なのは、その一方で皆が乗りかかりたくなるような「カラオケ構造を創造する人間」がいることだ (大前研一) 05/25/2006 Making the world a better place 世界をより良い場所にすること ⇒経済的格差是正(Google) 05/24/2006 キヤノンの行動指針「三自の精神」:自発(何ごとも自ら主体的に取り組む)、自治(自ら管理する)、自覚(自らの置かれている立場、役割、状況をよく認識する) (野中郁次郎『イノベーションの本質』) 05/23/2006 「歴史は読むものだと思っていたら、見るものだった」(宮沢喜一首相)。歴史はただ「見る」ものではない。大きな構想力によって、平和や繁栄につながる歴史を「創る」こともできる (朝日新聞) 05/22/2006 「思考力」を鍛えるには、結論ではなく、「考える過程」が大事。リスクなど仮説をあげて「可能性」を考えるようになる。仕事をこなすたびに、「プランの精度」は確実に上がっていく (渡辺パコ) 05/21/2006 Exactly.まさしくそのとうり (海堂尊『チーム・バチスタの栄光』) 05/20/2006 どんな仕事でも、トップにいる人間が熱くないと、下の人間はついてこない (王貞治) 05/19/2006 花は桜木、人は武士 ( 藤原正彦『国家の品格』) 05/18/2006 たかが経済( 藤原正彦『国家の品格』) 05/17/2006 人生は一瞬一瞬の積み重ね。今を精一杯生きよ (林弓枝/カーリング女子日本代表) 05/16/2006 食べるということは「命をいただく行為」。私達は他の生命体の命をいただいて生きている (阿部司『食品の裏側』) 05/15/2006 敵は己の妥協にあり (小野寺歩/カーリング女子日本代表) 05/14/2006 「パラメータ設計」は、検討対象の基本的な機能を考えて、その機能を脅かすノイズ条件をリストアップし、それらノイズによる機能の安定性をSN比で表現する。SN比の再現性を確認して、再現性しない場合は機能の考え方を再検討する。⇒失敗を繰り返しながら対象技術への理解を深めていき、ノイズ(使用環境条件)に耐えられるような良質のアイデアを出していく方法。 (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 05/13/2006 【スイートスポット】その場所にヒットすると、余分な力も不要で衝撃も少ないのに非常に強いボールが打ち出せるポイント。道理にかなった素直な設計をすると、無駄も少なくなる (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 05/12/2006 「明快な機能」「独創的な技術」「視覚的な意外性」というデザイン原則 (ダイソン『逆風野朗!』) 05/11/2006 大事なことは、「その仕事のミッションは何か」を見抜くこと。ただ頑張るだけではダメ。中途採用では「何がしたいか、何ができるか」が問われる (木村政雄) 05/10/2006 筋肉と同じで、体も心も活動するほど、しなやかで丈夫になる (勝間和代) 05/09/2006 日本はこれまで、「街づくり」「都市計画」という考えがなかった。「自由な競争とは何か」を日本人ははき違えている。大が小を駆除することは競争でもなんでもない。「公正な立場で競うこと」が大切だ(内藤克人) 05/08/2006 経営者にとって、「今の業績」は大事だが、それ以上に大切なのは、将来に向けての「成長性、ポテンシャル」を高めていくこと。スポーツで言えば、成績を気にするよりも、まず足腰を鍛え、「基礎体力と精神力」をつくり上げる。オリンピックでいくら「金メダル、金メダル」と結果を求めても、「それに必要な体力、精神力」を養わずしてメダルなど望めない (福井威夫/ホンダ社長) 05/07/2006 グーグルは自らのミッションを「世界中の情報を組織化し、それをあまねく誰からでもアクセスできるようにすること」と定義している (梅田望夫『ウェブ進化論』) 05/06/2006 本質追求型 (野中郁次郎『イノベーションの本質』) 05/05/2006 全学問は人々の生活を豊かにするための手段であり、全て社会につながっている。視野を広く保たねば、社会に太刀打ち出来ない (安藤忠雄) 05/04/2006 これからの医学で必要なのは「予防医学」。そして正しい予防医学を確率するためには、「正しい食の知識」が必要不可欠 (新谷弘美『病気にならない生き方』) 05/03/2006 木を見て森を見ず 05/02/2006 翌日、私は会社を辞めました (阿部司『食品の裏側』) 05/01/2006 有機半導体の研究開発の有用性:全ての生き物の主要部分は「有機化合物」でできており、人間の頭脳と神経系はどのような高性能コンピュータをはるかに凌ぐ演算処理・記憶性能を有している。有機半導体は、Si半導体エレクトロニクスを置き換える技術を提供するものではなく、それを補強・補完するもの (進化する有機半導体) 04/30/2006 需要が伸びるところに力を入れるのは、メーカーの鉄則 04/29/2006 クレームには誠意を。クレームは信頼を築くチャンス。注意されたら感謝しよう 04/28/2006 「多国間外交」を得意とする欧州やカナダ(朝日新開) 04/27/2006 古本屋が競合して潰れないのは、それぞれ専門があるから (八木福次郎/日本古書通信社長) 04/26/2006 物事はいつもそう簡単にいかない、革新には「時間と粘り強さ」が必要 (ダイソン『逆風野朗!』) 04/25/2006 「口コミ」で顧客基盤を確立してこそ、製品は長い寿命と完全性を保つのだ (ダイソン『逆風野朗!』) 04/24/2006 【カラシニコフの設計思想】いつでも、どこでも、誰にでも確実に動作できるという「基本的ユビキタス性を満足すること」が第一優先である。その上でこそ命中度や他の項目が重要となってくる。カラシニコフは「私はAK47を発明したのではない。開発したにすぎない」と言う。一見すると従来の設計と変わらないが、スライド重量など所要のパラメータが工夫されており、結果として全体の性能は格段に優れているのである。すぐれた技術や設計は、その狙い・設計思想から違うのである (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 04/23/2006 マニュアルが人間をゆがめる現実 (イッセー尾形) 04/22/2006 勝負の世界に偶然はない。「一夜漬け」は通用しない。毎日の積み重ねがすべてなのだ。確かに才能も必要かもしれない。でも、毎日の積み重ねを、それほど苦にもせずできることこそ、実は才能と言えるのではないだろうか (谷川浩司『プロ論。 2』) 04/21/2006 初めから論理分析的な議論ばかりするような頭脳明晰な人材が集まった組織からは、創造的なコンセプトや深い知恵は生まれてこない (今村哲也『ガツンと事業をつくれ!』) 04/20/2006 「産業革命」とは何を意味していたか。農業生産や鉱工業生産を機械化し、「人間が頭脳を使う時間を増加」させてきた。そして現在は、第三次産業革命とか知価革命とか言われるように、第三次産業やホワイトカラーの作業を機械化ないしシステム化し、「人間の感性や創造性の比率を高めよう」としている (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 04/19/2006 ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり。この手のことは急いではできないんだ。試作品を作るときは、一度に一ヵ所しか変えてはいけない。本当に物事を改良したいなら。それが発明というものなんだけど、粘り強くなくちゃダメだ。とても粘り強くね。(ダイソン『逆風野朗!』) 04/18/2006 グーグルとYAHOO!の違いは「人間の介在」の差。グーグルの方がすべてを自動化することへの信念、情熱がより深い (梅田望夫『ウェブ進化論』) 04/17/2006 かつての資本主義は、「誰がお金をだすか」が問われた。でも、これからの会社や社会は「誰がいるか」が大事になってくる。「多くの社員の個」をうまく生かしている企業は高い成果を上げている。与えられた仕事をこなすのではなく、「個の発想で仕事を変えられる環境」がある。これはとても強い (伊藤元重/東京大学教授『プロ論。 2』) 04/16/2006 危機は良き友だ。時間はライバルだ (ルイス・ガースナー/元IBM会長) 04/15/2006 プログとは、「世の中に起きている事象に目をこらし、耳を澄ませ、意味づけて伝える」というジャーナリズムの本質的機能を実現する仕組みが、すべての人に開放されたもの (梅田望夫『ウェブ進化論』) 04/14/2006 私は幸運だった。自分が何をしたいのか、人生の早い段階で見つけることができた (スティーブ・ジョブス/アップル) 04/13/2006 何としても商品化するのだという「執念」 04/12/2006 やらないで後悔するよりも、やって後悔したい (山川恵里佳) 04/11/2006 モノづくりには、「高品質・低コストの矛盾」が存在する。矛盾の解消は、「A=B、B=C、故にA=C」の三段論法に代表される論理ではなく、否定を媒介とする「正・反・合」の三段論法によってはじめて可能になる。大切なのは「視点の転換」。ただ、これまでのやり方を突き詰めなければ視点の転換はできないのみ事実(野中郁次郎『イノベーションの本質』) 04/10/2006 「仕事を単純化」して語れるのは、羽場が優秀だからだ (海堂尊『チーム・バチスタの栄光』) 04/09/2006 「付加価値」をつくる考え方。「H+S+H」。ハードウエア hardware、ソフトウエア softwareヒューマンウェアhumanware 04/08/2006 品質工学の立場からは「実験に失敗したときが成功」なのだ。当面の最適条件よりも、技術開発そのものを重視している姿勢。重要な技術情報が得られ、技術の本性が見極められる方が、技術開発・製品開発には好ましいのである。(長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 04/07/2006 人間が想像する以上に、自然には「多様性」がある (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 04/06/2006 次の10年への三大潮流:「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」。グーグルの情報発電所はこの三大潮流をすべて体現した存在 (梅田望夫『ウェブ進化論』) 04/05/2006 ロマンはどこだ! (伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』) 04/04/2006 「世界政府」っていうものが仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発人に与えられたミッションなんだね (梅田望夫『ウェブ進化論』) 04/03/2006 単純なモノづくりや事務はITが人間にとってかわり、「与えられた仕事だけを正確にこなす人材」は必要とされなくなってきた。人間には「新しいものを創り出す」能力・個性が求められている (太田肇/同志社大学教授) 04/02/2006 Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ) (スティーブ・ジョブス/アップル) 04/01/2006 |
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