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2009年05月 |
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■2009年05月31日(Sun):おと・な・り キーワードは「基調音」。 シネリーブル神戸で『おと・な・り』を観る。満足度★★★★★。 映画タイトルが「お隣」と「音鳴り」がかかっているのを今気づいた・・。タイトルだけでなく、ストーリーもよくできた話で、面白かった。ああ、そういうオチになるのね。しかし、隣の部屋の声が筒抜けとは、プライバシー無さ過ぎあせあせ キャストは、岡田准一、麻生久美子、谷村美月、岡田義徳、池内博之、市川実日子と実力若手俳優をそろえたね、熊澤監督。『虹の女神』『ニライカナイからの手紙』と映像・ストーリーともにきれいな作品の監督であり、今回も同じ趣を感じた。30歳の準青春映画ってとこかな。 主人公役の麻生久美子は、彼女が主演の映画を観るのは今回がはじめてだが、すごく魅力的な女優さんなんやねと、彼女の過去作品を網羅したくなった。『夕凪の街 桜の国』『カンゾー先生』『純喫茶磯辺』とか『ハーフェズペルシャの詩』。今年公開予定作品では『インスタント沼』とか『ウルトラミラクルラブストーリー』。たくさん出演しているなぁ。 谷村美月の弾けすぎた大阪弁の演技はこれまた面白過ぎ!ますますファンになってしまう。 元彼役の市川実日子、どこかで見た事あるぞ、きになるなぁ〜と思って、かえって調べたら、『めがね』の先生役だった!そして『Blue』のふてくされた主人公。『ユメ十夜』の変な話。印象に残る顔なんだよなぁ。 麻生久美子と市川実日子はともに1978年生まれと自分と同じ歳でより親近感を覚える。
■2009年05月14日(Thu):経営学 小倉昌男の『経営学』を読む。ヤマト運輸元会長が書いた経営本。「宅配便」の創始者。企業経営書の名書だけあって、非常に面白かった。我社の社長や経営陣も、この小倉氏にように本が一冊書けるような「経営哲学が語れる」経営者であってほしい。満足度★★★★★。
■2009年05月6日(Wed):できそこないの男たち 福岡伸一の『できそこないの男たち』を読む。『生物と無生物のあいだ』と同じ著者。分子生物学者による性決定の研究史。オトコはオンナからできる。満足度★★★★☆。 「そういう仕組みなのか・・」という生物学の面白さに引き込まれる。学術的な話を読者に面白く読ませる手腕は今回もすばらしい。
■2009年05月05日(Tue):ドミノ 恩田陸の『ドミノ』を読む。東京駅で27人と1匹のパニックコメディー。異常に多い登場人物のキャラクター表現がうまい!特に女性達のハチャメチャぶりがいいねぇ。最近深刻な読書が多かったが、これは非常に楽しく読めた。恩田陸作品の中では、『夜のピクニック』の次に面白かった。 満足度★★★★★。
■2009年05月04日(Mon):ルポ貧困大国アメリカ 堤未果の新書『ルポ貧困大国アメリカ』を読む。新書大賞2009の第1位受賞作。現代アメリカの貧困層についてのルポ。問題点として、貧困層の肥満、教育崩壊、医療崩壊、徴兵、戦争ビジネスが解説される。満足度★★★★★。 共通するのは、民営化の弊害、中流階級以下の市民の借金漬け生活、弱者の犠牲を前提とした大企業の繁栄システム、市場原理主義の暴走。これらのことがブッシュ政権で一気に加速したという事実。 この分野には以前より非常に興味と危機感があり、これまで映画を観たりや本で読んできた。例えば、本では『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』『反ブッシュイズム』、映画では『リダクテッド』『ファーストフード・ネイション』『誰が電気自動車を殺したか?』『シッコ』『スーパーサイズ・ミー』など。そこで、ショックを受けてきた「現代米国の暗部分」の内容が、本書で再度詳細にまとめられている。 ブッシュ大統領が、金持ち優遇政策により、いかに無茶苦茶な政策をしているか、弱者救援政策がこれでもかというぐらい打ち切られている。 日本でも、これに見習って、小泉政権のときより同様の露骨な弱者切捨て政策が進んでおり、その影響が大きくなってはじめて「これでいいのか」と今になってやっと議論されている。 まさに権力層の「暴走」なのであるが、何故それが見過ごされてきたのか。その一因は権力層による「マスメディアの支配」である。テレビ漬けの市民は、政権に都合が良い様に偏向した報道を鵜呑みにし、考えているようで「思考停止状態」に陥っているという。そのため、ブッシュ政権が悪いという発想にはならず、「自己責任論」に納得して、お金がない、学歴がない、仕事のキャリアがないなど原因を自分達に求めてしまうという構図か。まさに、権力層が理想とする状態である。 希望があるとすれば、暴走してきたブッシュ政権に代わる「オバマ政権の誕生」である。しかし、ここでアメリカ国民が失望する結果になれば、国の崩壊に繋がるのではないだろうか。一握りの金持ちだけでは、国の繁栄がありえない。多数の一般国民の「希望を持てる日常生活」があってこそ、中・長期的な国の発展があるはずだ。 我々は、アメリカを反面教師として、「貧困大国ニッポン」にしてはならない。今ならまだ間に合うはずだ。テレビからた垂れ流される情報だけで満足せず、まずは世の中で起こっている事実を知ることからはじめよう。
■2009年05月03日(Sun):チェイサー 「殺したのか?」 京都シネマで韓国映画『チェイサー』を観る。満足度★★★★☆。実話が元。連続殺人鬼を元刑事が追う追走劇サスペンス。オ刑事役の女優パク・ヒョジュが印象に残った。これから日本でもヒットするかもね。
■2009年05月02日(Sat):ミルク 大型連休のゴールデンウイークが始まった。この時期にしては意外と面白そうな映画がたくさん上映している。 「弱者に希望を!」 今日は本年度アカデミー賞で、主演男優賞と脚本賞の二部門を受賞した『ミルク』を京都シネマで観てきた。「マイノリティの権利」を求める政治行動を行ったハーヴェイ・ミルク。彼をショーン・ペンが熱演。映画の内容は、ゲイ・コミュニティー⇒政治活動⇒凶弾に倒れる、という流れで描かれる。「個人の権利」が重要視される米国ならではの映画でもあった。満足度★★★★★。
以下に他の気になる映画をリストアップ。 ■おっぱいバレー
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