徳大ヨット部日誌 7/2000年

インカレ個人戦in高知。いよいよ徳大スナイプがぶッちぎる!

index8月|<●>|9裏白南風


[インカレ合宿]

7月1日(土) 晴れ 「 いざ高知へ!」

朝6:50に常三キャンパスに集合。ヨットを積み込んだトラックは昨晩に大学構内の駐車場にとめてある。しかしだ、問題児鰹が寝坊で遅刻し出発が7:20分頃となる。池田までは国道をとおり、池田-南国間は高速を使う。これは今年になって開通したばかりのもの。道は当然きれいだが、高速なのに一車線でさらに道幅が狭い。これは運転するのはしんどかった。まぁ、下道のぐねぐねをとうるよりかははるかに楽だが。ちょうど4時間で夜須町の手結海岸に到着(11:30)。昨年の年末に、武田とフャミリアで下見に来て以来の半年振り。今日の天気がそうなのか、高知が南国だからか、すごく暑く、また日差しがきつく感じられる。宿は会場からわずか3分ほどの「南野会館」という所。クーラーもあるし、割合広くて居心地が良い。サンクスも道挟んで斜め向かいやし。午後はヨットの積み降ろしをした後、出艇。高知大学と高知医科大学のレース練に参加する。初めての高知の海面の感触は、やはり波の種類が瀬戸内海と全然違う。1〜2mの微風であったが、波は2m。波の周期が長い。ロールタックでは、波のタイミングをかなり意識しなくてはうまいこといかない。そんな中でオリンピックのレース練を一本する。スナイプは高知大2艇、高医大2艇、徳大3艇。31のスタートはまずまずだったが、微風の中タックをやりすぎ1上はケト2。うまいこと振れに合わしたJoがトップで、つづいて75。フリーはどうも波乗りが合わず、またローリングが激しく、後ろの艇に追いつかれる。2上はさっきの反省もふまえ風の良い右海面へと進み、4位まで順位をあげる。その頃には75がトップで独走。そのまま順位変わらず。4時過ぎに高知大が着艇したので、我々も着艇。夕飯はカレーライス(当番:鰹、屁垂)。夜のミーティングで今日のレースについての反省。まず微風なのでレグは「振れよりもブロー優先」。今日のレースでは右海面有利であった。タックの回数を極力減らす。波高微風やから、セールは深くして、パワーをつけて、走り方も艇を止めないよう心がける。ロールタックは波を考慮にいれる(波の頂上で方向転換になるように)。フリーでは波によるローリングを押さえることで、セールに入る裏風の回数をへらす。・・などがあがったので明日ためす事にする。その後、軽く飲むはずが本格的な飲み会になりドカーンと盛り上がる。月曜日提出のレポートがあったので、誘惑と戦いながらある程度しあげ、途中から参加。今日のネタは「ISB」。12時頃寝たような気がする。


7月2日(日) 快晴 「 高知大とのレース練 」

6時半起床。やたらと早く目が覚めた。7時より散歩と体操。朝飯は2年が作る事になっており、今日の当番は伊原と塩見。9時頃出艇。微風だが昨日よりか吹いていて1〜3mほど。大潮らしく潮がきつい。本番は小潮だと高知大が教えてくれた。帆走練習の後レース練。スナイプの艇数は高知大のOB艇がでてきて、昨日より一艇増えて8艇。OB艇のクルーは、栗山さんが愛大だった時の同期で主将だったという人らしく、今は夜須町の役場に勤めてはるそうだ。スタートはやや下スタだったので、下から2番目でスタート。スタート直後にさらにきつく下スタになり、ややリードを得る。左海面が良かったのである程度進み2、3回振れに合わしタックしたとこで、2番手以降とのリードがはっきりしたので、後は真琴さんお得意のリードを保つカバーリング。2位のJo、3位のOB艇を視野に入れ、差をつめれれないようにカバーし、ポートで上マーク3艇身手前にアプローチ。スタートも良かったし、その後のレグもとくに問題点無し。徳大艇がワン・ツーで上マークを回航するのは気持ちが良い。75は出遅れた模様。下マークまででJoに差を詰められる。やはり高知の海面でもラスカルさんのフリー(特にアビーム)は速い。Joのチューニングによるものなのか、スキッパーの実力か。2上はやはり左海面が良かったので、とりあえずそちらに行き、後は2、3位の艇の動きを見ながら安全策のカバーリング。2上回航後のランニングも、後続艇の動きに合わしてジャイブを5度ほどする。今日は、高知の海面に慣れてきた事もあって、31のフリーでのすべりが良く、ランニングで抜かれない自信はあった。JoはここでOB艇に抜かれ3位。これがインカレの本番レースやったらなぁ、と当然思う。レース後、着艇。真琴ちゃんは午後のらないので、次はインカレ本番。最後にいい感触を得られて終われた。
昼飯は「南野会館」にもどり1年生が作ってくれたクリームシチューを食べる。午後からは、「ISB」という特殊能力を持つ2年の伊原をクルーに出艇。風がかなり落ちたので、レース前に海面を入念にチェック。中央に巨大なラルが広がっており、スタボーでスタートしてタックすれば、すぐにここへ突入しそう。また左海面のレイラインの外にブローがある。スタートは下スタ。ってなわけで、下一でスタートしようとっするが、うまいことOB艇に押さえられる。しかし、スタート後すぐにタックして右にいったので、そのままひたすら左海面のブローに向かって突き進む。わずかにオーバーセールであったが、ブローにはいったとこでタックを返す。この時点でダントツのトップという事はわかったが、上マーク回航後、2番手の75が回航するまでに50艇身ぐらい差があく。こんだけリードしたことは初めて。国体予選の奈良さん-栗山さんの気分を味わう。また、これが本番やったあらなぁ、と思う。後はさらに後続艇をどんだけ引き離せるかに専念する。が、2上の時、一周目からして当然左海面に進んだが、3位のOB艇が右海面に突っ込み、かなり差を詰められた。31と同じく左海面に進んだ75とOB艇は2上までで順位変動まではいかなかったあものの、かなり接近して、フリーの途中で75に追いついた。これは、右にブローが遠くからおりてきたのと、潮の流れによるものだと思われる。フィニシュ時は予想以上に潮がきつく、少し焦った。これでインカレ前のレース練は終わった訳であるが、徳大スナイプは3艇ともあまり艇速差がでず、高知でのレース練も順位も近い。後は他大学の様子しだいでは、今年はいい成績がでそうな気がするが、甘いかなぁ。470は高知大にだいぶやられたようだ。3時半頃着艇。夕飯はサンクスで買い、ミーティングしながら食う。7時頃徳島に向けて出発。帰りは高速で南国-徳島の一直線。ヨットの疲れで狭い高速での運転は結構苦痛であった。今思うとかなりフラフラしていた。やはり高速一発で帰るとは早く、10時に大学に着く。約3時間。次は火曜の夜に出発する。


7月4日(火)

再び高知に向け出発。ヨット部カー、フャミリア、セリカの3台で13人。19:30ぐらいに出発して3時間ほどで「南野会館」に着く。ヨット部カーはこの3時間、ハイテンションで馬鹿騒ぎ状態。乗っていたのは僕とゆかぽん、たけす、パイパイ、そして運転のコンコン。迫るインカレの緊張感からのがれるためか。久々の南野会館はすでに「帰ってきたなぁ」という愛着感がある。


7月5日(水) 晴れ 

6時半起床で7時より散歩と体操。9時ごろ出艇する。470三艇、スナイプニ艇。75は闘豚とチャック。31はクルーにダルをのせてでる。コンディションは土日の時と同じような感じで、だいたい180°前後の南風で1〜2mの微風。波は2mくらいか。やはり波の周期は瀬戸内海の2倍ほど長い。他大学で艇をだしているのは香川大学と松山大学。スナイプはひたすらレースが設定されるであろう場所を走りまわる。わかった事は180°の風でマークが設置されたならばスタート後のクロスは左海面にかなり突っ込んだ方が有利という事。左海面は岸の影響で、ポートで上マークにアプローチするとマーク手前から大きなリフトが続く。これは岸に沿って風の流れの図を書いても説明できるし、実際にこの日走っても、確かにポートアプローチすると上マークがうたれるであろう場所に近づけば近づくほど、風は左に振れていた。後ブローもどうやら左の岸に沿って降りてくるようだ。後は周期の長い高知の海面はいつもよりかなりヒールさせてセイルシェイプを保ったほうが安定するし、艇速もよいようだ。特にランイングはスキッパーがかなり前に座りバウを押さえ、スターンを浮かすとなかなか良く滑る。舵を波にもっていかれない様によく効かしてみた。昼からは主将、副主将の光二人組は南野会館でお勉強。インカレ後の月曜日に意味わかの「デジタル信号処理」のテストと実験レポートの提出がある。二人の変わりに1年のパイパイとユカポンがのる。しかし、雷が鳴り出したので予定より早く帰ってきた。この時から、近ずく台風の影響で波がさらに高くなる。勉強はあまりはかどらず。しかし、とりあえずレポートは終わらした。


7月6日(木) 晴れ  「 運命の日〜さらば53マスト

朝は昨日と同じく、散歩して体操。出艇のため浜にいくが、波が恐ろしく高くなっている。他大学も出艇を見合して、どうしようかという話になる。風が全然ないので出艇の時ミスれば、波の力で流されてテトラポットに叩きつけられる可能せいがある。大会直前やから、無理する必要はない。しかし、レース当日もこれくらいのうねりの波かもしれない。一度経験しとくのと、しとかないのでは差がでそうだ。うーん、どうそよう。松大がでるような事を言っているので、その出艇後の様子を見てから決める事にする。その待機時間の間に松大のスナイプの人達と話する。情報交換。「スナイプで誰が上位にくるかの予想」は、やはり「徳大、松大のなすさん。愛大の隅田さん。香大の4年生コンビ」の4艇の争いになるだろう、という事で一致した。風がある程度でてきた(4mくらい)昼すぎに、まず松大の470が出艇。結構いけそうだったので、他も次々と出艇。徳大スナイプは迷ったが、高波を経験しておこうと31だけ出艇。75は那須さん不在で、万が一の事があってはいけないので出艇見合わせ。クルーは高木。でて見ると、やはり波がものすごく高い。4mの波。さすがは太平洋。波と波の間にいる時は何も見えない。波がブランケットにもなっているようだ。波の頂上に来た時にやっと辺りが見渡せる。松大スナイプ2艇、香大艇と帆走。未体験の領域の高波だけに走らせ方がわからない。松大の奈須さんにどんどん離される。後ろから見て、動きを研究する。クロスで波に対して角度の悪い方のタックで波を越す時、ものすごいヘッダーが入る。この対処に悩まされる。奈須さんの動きを見ていると、ヘッダーが入ってからではなく、入る前にワンテンポはやくベアーして合わしている。なるほど。フリーをこの波高は結構スリルがある。波の頂上から下り落ちる時はバウが海面にささるのではないかというくらいの急斜であった。松大が帰りだしたので、予定より30分早く着艇。この判断が、のちほどかなり命びろいとなった。遠浅の浜に着艇するもなんせ波が異常に高いので大変。スナイプがある程度着艇したころに、470が入ってくる。この時、押し寄せる波がさらに高くなり、人手がたりないのにどんどん着艇してくる。ここから先は修羅場であった。まず松大470が高波を横っ腹にくらい、浜沈してマストがサイドベンド。一艇は波に流されて海水浴場に突っ込むも、これは何とか無事。そして、いよいよ徳大艇の悲劇がやってきた。簡潔に言うと、これも着艇寸前に横っ腹に大波を食らい、半沈。たてようとするが、そこへとどめの二発目の高波が容赦なくたたきつける。マストが浜にささり、そのまま折れた。怪我人がでず、レース用セールにも損害がなかったのと、折れたマストがすでに老朽化で折れるのではないかと心配されていた53のマストだったのが不幸中の幸いか。ともかく、乗っていた53の二年生コンビの心理的ショックは大きかったであろう。この教訓としては、「高波の着艇では波に対して必ず垂直に艇を向けておかないといけない」というのと「レース前には無理をしない」という事である。53のマストは明日後発隊がトラックを持ってくるので、それに艇庫にある99のマストを積んで持ってくる事となった。折れたマストは分断して、折れた部分はスキッパーのポークが記念に持ち帰った。


7月7日(金) 七夕  レセプション [レース前日]

午前は9時に受け付けを済まして、南野会館でリコールナンバー張り。横で一人試験勉強するも気になって全然頭に入らない。昼飯はそうめん。ユカポンの作っただしが良かって非常にうまかった。食後は龍ヶ洞温泉に行く。3時より主将会議。徳大以外は全部4年が主将。会議前、主将芸どうする、と言う話になる。会議の方は、「どうも明日は、直撃はなくなったが台風の影響が結構ある」という説明。微風レースを期待していたのだがなぁ・・。波高だけでなく、吹き返しで強風の可能性もでてきた。
 4時半より、開会式。その後はレセプション。今年の高知員インカレのレセプションはすばらしかった。なんと、浜近くでバーベキュー!用意してくださった高知大学の皆さん、ありがとう。とても良かったです。高知大の主将に、来年の徳島インカレはこれ以上の用意をする事を、勝手に約束する。びんび家の協力を得て、「海鮮ずくし」でいこうかな。なま物はやばいか。焼肉をたらふく食っていると、インカレ恒例の一年芸が始る。今年は高知大、松山大のが面白かった。うちの一年は、新歓でやった「エアロビクス」を披露したのだが、評判はよかった。「どういう教育しとんのや」とお褒めの言葉をいただく。徳大の一年芸といえば「踊りの徳大」になってきたなぁ。しめはやはり、タオパイの「どどんぱー」。一年ではないのに、コールが起こり、愛媛大の2年生が去年に続き「一週間」をする。これは何度みても面白い。「月曜日、月曜日、月曜日は英語でなんちゅう〜の、(禁)デー、(禁)デー、(禁)デー」「シュ、シュ、シュ・・・」ってな調子で一週間続くというやつ。ダルがこれを習得しようと必死で見真似をしていた。来年の徳島インカレあたりで、披露できないであろうか。主将芸は高知大主将が「けんだま芸」を披露。去年もしたやつだが、やっぱりすごい。一芸持っている人がうらやましい。こういう人が主将になるべきなのかなぁ、と思ったりして。他大学の主将芸は次の団体戦に持ち越し。例年以上に下級生同士の交流が活発であり、おおいに盛り上がったレセプションであった。徳大はOB会から買った「YachtTシャツ」を揃えていった訳であるが、なんせ部員数が多い分迫力があった。Mと愛大のタメが去年に引き続き、肩を組み記念撮影。彼らの卒業まで後2年あるから、毎年取っていったら面白いだろう。4枚並べて見てみたい。
 レセプション後に、3年が出した金で花火を買い、海水浴場の暗闇でする。今までずーと南風だったのに、この時から北風(陸風)に変わっている。そんなに強くは吹いていないが、やな予感。蔵本の後発部隊が到着。トラックに53のスペアーマストを乗せた、那須さんと田北さんも11時まえに到着。470陣は53マストの応急セッティングにはいる。スナイプは明日のレースに向けてのミーティング。いつも通りの180°前後の南風やって、左右海面どちらが有利か判別つかなければ、事前の走りから左海面に行く事を確認。後、高知独特の周期の長い高波の対処を話しあう。そして、それぞれの帆走指示書の表紙に、指令が書き込まれる。Joは「3位以内」、75は「2位以内」、31は「1位以内」と(勝手に書いたり、書かれただけだが・・)。レース前夜の緊張感を抑えつつ12時頃寝る。いよいよ、明日は個人戦!


2000全日本学生ヨット個人選手権四国予選(高知インカレ)   7月8、9日

<結果> 総合・・5位 / スナイプ級・・2位 / 470級・・6位

スナイプ (全18艇) 1R 2R 3R 4R 5R 6R 7R 順位
27475 那須・加堂・高木 7 4 3 4 7 17 6 4位
28431 中山・小倉・伊原 12 12 5 10 8 1 4 7位
27761 市川・武田・榊 10 17 2 11 9 8 10 11位
 
470級 (全19艇) 1R 2R 3R 4R 5R 6R 7R 順位
3353 森・家路 16 11 8 13 11 8 15 14位
3795 塩見・清水 13 10 9 16 16 18 19 17位
3355 本庄・田北・近藤 DNS 12 11 17 17 19 16 18位

→高知インカレ(個戦)の結果:成績表とスナイプのレースリポート


[前期夏合宿]・・3日やって1日オフ×3ターン

<第一ターン>

7月13日(木)晴れ 夏合宿@

夏合宿がスタート。主将、副主将は「光ディバイス」のテストが昼にあり、夕方から登場。午前はインカレのかたづけとセール洗い。昼は無風だったので僕らが到着するまで泳いでいたらしい。夜はOBの田中先生がこられる。個戦を見る限り、今年の団体戦でスナイプが優勝できる可能性があるのでがんばれ、との事。全日出場が決まれば費用は全額OB会が出してくれるらしい。その後470の教材のビデオ(ハーミッシュ)を見る。やはりうまい人の映像を見るとすごくためになる。理想のイメージができてくる。


7月14日(金) 晴れ 夏合宿A

今日もやはりベタ日。今年は全然風が吹かん年のようだ。スタ練では「加速して頭を出す事」をメインに行なう。だいぶ形は良くなってきている。夜は酒をたんまり買ってきて「プレ・インカレ打ち上げ」と命もって飲む。気持ち良く、変に酔っ払ってしまった。

7月15日(土) 晴れ 夏合宿B

新生31のクルーであるタカ(ドリ)とダルが合宿参加。午前はドリと乗って午後はダルと乗ろうと考えていたら、ダルが昼の着艇時にこけて目の上をスパッっと切って、負傷。よって、一日中ドリとコンビネーションを一通り合わす。予想以上にドリのクルーワークがうまいので驚いた。午後は南風になった後、5〜6mにあがって上上になった。この時のドリの後ろ向きタックは今徳大スナイプの中で一番うまいのではなかろうか。夕方に久々のいい風が吹き、収穫の多い日であった。午後よりOBの鶴丸さんがこられる。帰りにヨット部カー6人だけで王将に行く。


<第二ターン>

7月17日(月) 晴れ 夏合宿C

この前の個戦で、徳大スナイプの練習すべき課題は「スタート」と「リーチング」であると感じたので、この日の午前は風向に対して逆三角形のコースを打ち、リーチングの帆走を行なう。リーチングを主題において練習したのは初めてのような気がする。リーチングのコースを回り続けるにはかなりの集中力を要するので、スキッパーはかなり精神的に疲れる。結構艇速差がでて、まだまだリーチングの腕の未熟さを感じた。リーチングのメイントリムは、他のクロスやランニングに比べて、基準がはっきりしていない分トリムがシビヤである。個戦ではリーチングで何回か順位を落としているので、団戦までにレベルアップを図りたい。午後は1〜3m/sのほどよい良い微風。「微風の徳大スナイプ」としてはこの風域の走りを極めなくてはいけない。2艇でロールタックの反復とともに、ランニングの走り方を色々変えて艇速を比較する。高知インカレの時からだが、31はどうもある走り方をすると微風のランニングが異様に速い。チューニングの結果かもしれない。31はクルーを鰹(1年)→ダル(2年)の順に交代する。ひたすらタックの反復を行なったので、2人ともかなり形が良くなった。2時過ぎに出艇して、夏合宿で泊まりやからまだまだやるぞ、と結局6時に着艇命令。午後4時間の練習にはさすがに、皆さん疲れたようだ。しかし、今日の帆走は内容が濃かった。しかし、ただでさえ今回のターンの合宿参加人数が少ないのに、バイトやらなんやらで何人かが練習後帰り、艇庫に泊まったのは9人。艇の艤装解除も久々に大変であった。これは問題だ。春の時点で言った「原則強制参加ではない」というのを、意味を履き違えているようだ。このままでは部全体の練習に支障をきたす。一度はっきりと言っておく必要がある。新OBのビッツさんがチャリで夜到着。10時頃からビールを飲みながらミーティング風飲み。どんなんだったかは、今となっては思いだせない・・。


7月18日(火) 晴れ 夏合宿D 53のニューマスト到着!

1年生二人が新たにヨットに乗りに来る。入部するかは未定。光2年三人衆がそろって休んでいろので、470は全然インカレメンバーが揃っていない。部内新人戦も近いので、試乗会も兼ねた1年生中心の基本練習日とする。しかし、午前はまだわずかに吹いていたそよ風が、午後にはやたら高い波を伴った中風が一瞬吹いた後、まったくのベタ。というより、高い波だけで風力0m/s。レスキュウーの上で揺られていると、暑さと波で酔いそうになった。ダルが日射病にやられてダウン。死にそうな顔をしていた。昼に470のニューマスト到着。フィートエットのやべさんが車の屋根に乗せ持ってきてくれた。これで、数多くある徳大ヨット部の問題のうち、とりあえず一つは解決した。着艇後、たけすとタオパイが二方向からのんびり泳ぐカモを追い詰める。石垣に追い詰められておろおろするカモ。今夜は鴨汁か!っと思った瞬間、カモはバタバタと羽ばたいて石垣をよじ登った。今度は上左右から追い詰めよう。鴨鍋の日は近い。夕食はチャックとハルの2年女子大生が作る。ハンバーグにポテトサラダ、コンソメスープと貫禄を見せ付けた。ゴンも余りもんのうどん麺で「焼きうどん」を作る。焼肉味と醤油味の2種。去年を思い出させる豪華なメニューとなった。1年生、チャックとハルに負けないようがんばってちょーだい。夜は、40分ほど「クルーのレグ引きの考え方」を講義する。ミーティングでユカポンから今日の470でセクハラがあったという報告を受ける。主犯のたけすもあっさりその事実を認める。セクハラはスナイプだけの特権だと思っていたのに!(嘘です)。セクハラは今後禁止!その後、当然「ニューマスト祝い」。場所を艇庫内→ベランダ→屋上と移して、盛大に酔っ払う。花火も発射しまくり。艇庫の屋上から、櫛木の夜海の暗闇へ消えていく花火は美しかった。


7月19日(水) 晴れ 夏合宿E

恐ろしいほど今年の夏合宿は風が吹かない。今日もベッタンベッタン。だめだこりゃー。ってな訳で全然練習にならなかった。ベタでがんがん照りはすぐに頭がふらふらする。470は、午後は出艇せず艇修理に専念。ニューマストはまだ完成していないようだ。スナイプ予備スキッパーの鰹の上達がすばらしい。結構スキッパーが様になってきたので、午後は1年生同士31を使い出艇させてみる。来年、那須さんが抜ける穴を埋めるのはこの男かもしれない。この鰹が「クロスフャイヤー」というオンセンターでのジブ引きと、「カツオフャイヤー」というウイスカー返しを考案した。今後有効かどうか試す価値はありそうだ。夕食は常三島に帰った後、たけすえ、コンすえ、ハルぽんと久し振りに「味の里」に行く。店に入ると先に1年が4人来ていた。ここのハンバーグはなかなかおいしい。「ハンバーグ・魚フライ定食」を食べる。すばらしいニュース、OB会が防水のビデオカメラと見るためのテレビを買ってくれるらしい。今、機種選定中との事。これで、スタートや帆走の状態がかなりチェックできる。調べたい事がたくさんあるので、この知らせはうれしい。OB会も力をいれてくれているので、現役部員はその支援に応えなくてはいけない。もちろん、標的は高松的場の団体戦!


<第三ターン>

7月21(金) 晴れ 夏合宿F

やはり、今日もベタベタ。今年はほんとにどうかしている。夕方の着艇前になってやっといい風がふきだした。しかし、今日は7時から、大学の電子棟で来年の徳島インカレに向けての一回目の会議があるため、5時前に着艇。明日は部内新人戦であるが、1年生が今日あまり乗る事ができなかった。夕飯は、またまたまたカレーであったが、ミンチと茄子を使った風変わりなカレーでなかなかうまかった。当番は鰹とタケス。夕飯を食った後急いで大学に行く。現役ヨット部員の他に、顧問の川上先生、県連の谷本さん、OBの方々、鳴門高校の先生、栗山さんがこられる。徳島インカレ開催の問題点は地理的なものと運営側の人手不足、という事らしい。やはり大変そうだなぁ。艇庫に帰ると2年生が明日の部内新人戦のルールを決めていた。


7月22(土) 晴子 夏合宿G 部内新人戦

明け方より、心地よい南風が吹いている。ここ数年部内新人戦の時は必ずけっこうな風が吹き、艇同士の衝突、破損、やっちまった、という事が続いている。今日も朝の時点ではやな予感。しかし、いざ艤装して出艇すると、いつも通りに風が落ちていく。波は結構高い。部内レースとはいえ、レース運営を、気合をいれてする事にする。風は振れまわっているが、とりあえず長めのコースを作る。スキッパーが1年生でクルーは2年生。スナイプ4艇、470三艇。三レースの予定。優勝者の1年には賞状と賞品が送られる事になっている。ベタりぎみの風の中第一レースがスタート。風の振れで極端な上スタートになってしまった。1年スキッパーのスタートとしてはまあまあ揃う。ルールとしてクルーの2年があまり助言しないという風に決めたらしく、やたら上って止まりかけの艇や、すごいスピードでおろしながら走っていく艇ありで、見ていてさすがは新人戦っといった感じである。(続きは後で)午後はOB戦の準備


7月23(日) 晴れ OB戦と合宿打ち上げ

朝はバタバタとOB戦のセッティング。9時過ぎからパラパラとOBの方がお見えになる。「台風大二郎」という金沢さんは到着直後からハイテンション。昨日はOB同士で飲んでほとんど寝ていないそうだ。卒業式以来の田代さんや山下さん、川田さん、北川さんど県外OBの顔ぶれはとても懐かしい。皆さんお変わりないようで。10時より田中さん司会のもと、川上先生の挨拶で開会式が始まる。続いての自己紹介では、やはり今年は全員終わるのに時間がかかる。部員数の増加の影響がここでも現れる。


[城ノ内バイト]

7月25(火) 曇り一時土砂降り

徳大ヨット部が城ノ内高校のヨット研修を手伝うというアルバイト。場所は吉野川で使用する艇は「シーマーチン」。二人乗りのおもちゃヨットだ。午前中は高校生と我々インストラクターがワンツーマンで乗って基本を教え、午後は高校生同士で乗せる。今日がその一日目。シーマーチンの艤装は、さすがに1年振りなので完全に忘れており、時間がかかった。風は高校生が初めてヨットに乗るには調度いい感じの強さで、2〜3mくらい。途中昼にものすごい土砂降りの雨が降る。雨が降っている間は寒かった。NHKが取材にきており27日の夕方6時のニュースで放映するらしい。


7月26(水) 晴

二日目。昨日ので要領がだいたいわかるので少し楽になる。初めの班は風の変わり目でベタる。パドルで流されないように漕いでいるうちに終わる。次の班から序々に良い風が吹きだして、てきぱきと指導する。4班教えたとこで午前は終了。今年のだされる弁当はなかなかうまい。少し風が上がったので、午後からの高校生同士で乗せるのは大変であった。沈艇続出。レスキューから何度か飛び込んで、沈起こしの手伝いをする。かなり疲れた。帰宅後は夕飯食った後、プロ野球のオールスターを見ていたらいつのまにか爆睡。


7月27(木) 雨のち晴

三日目。台風が接近中で風は段段強くなっていく。午前中は四班乗せる訳だが、2班目からかなり吹いてきて、景気良く沈艇続出。沈はしなかったが、僕自身がティラーを持ったまま一回落水してしまった。強風のなか初心者の高校生にティラー(舵)を持たせた時、こっちも必死になる。朝飯を食っていない分、昼にでる弁当はうまかった。午後はさらに風が強まり白波も立ち始めた。3人乗りで決行する、という話になりかけたが結局中止。艤装解除した後、艇を城ノ内高校内の艇庫に運んで今年の城ノ内バイトは終了。夜はクラコンで「バイト打ち上げ」。やはり、人に教えるという仕事は大変であった。


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<登場人物-対応表>

4回生 田北さん ビッツ、takey、takitaki
那須さん nasby
3回生 中山 ゴン、なかすえ
清水 たけすえ、タケス、隼
市川 ラスカルさん、いっぽん
小倉 真琴さん、鬼会計
森  りもすえ
2回生 加堂:おやじッポン、チャック、かどっぺ、より
家路:ハルぽん、ハルすえ、はる吉
近藤:コンすえ、コンコン
武田:ダル、ミドリ、かっちゃん、偽大野
高木:闘豚、ぶーちゃん
本庄:ポーク、ピコジョッチ
榊  :ドリ、タカ、アン、アンポン(タン)
塩見:バウすえ、ポチ
伊原:ISB、M
富家:とみいえさん、るみぽん
1回生 大野:タオパイ、パイパイ、おおの汁
藤沢:鰹、
栗林:柳原、くりぼー
川内:ゆかぽん
森川:タケス
森田:屁垂、ナオキ
小林:こばやん