<10> 2005(10月-12月) |
「新しい仕事をつくる」ことは、「新しい希望をつくる」ことだ。それはこの国の大人たちが、ずっと放りなげてきた問題だ (石田衣良『骨音』) 12/31/2005 今この国で起きているのは全面的なミスマッチだ。需要と供給。労働と対価。サービスとその受益者 (石田衣良『骨音』) 12/30/2005 俺達はみんな、普通のありふれた世界に生きている。それが実は叫びたくなるくらい異常なことと知りながらね (石田衣良『少年計数機』) 12/29/2005 二階建ての技術では、三百階建てのビルはつくれない 12/28/2005 局所最適化(local optimize)は成功しない。常に全体最適化(total optimize)を考える必要がある (椎木一夫『エンジニアが30歳までに身につけておくべきこと』) 12/27/2005 ニート:無業の若者【NEET】Not in Education, Employment or Traning 12/26/2005 DTP【desktop publishing】:パソコンを使ってデータを作成し、印刷物にする 12/25/2005 下流社会。「わずかのホリエモン」と「大量のフリーター、失業者、無職者」の二極化 (be) 12/24/2005 「人生意に適うをもって貴しとなす」⇒尊敬する人以外に頭を下げる必要はない、の意 (be) 12/23/2005 短絡的な競争原理、表面的な効率化 12/22/2005 「本物思考」であることが大事。ニセモノはダメ (かり屋崎省吾) 12/21/2005 一番大事なのは「実行し、結果を出し、断続していく」こと。それを我々はその人の「コンピテンシー」という。 (中田研) 12/20/2005 1955年体制における「一億総中流化・平等化モデル」が転換し、「階層化・下流化モデル」に変りつつある(三浦展『下流社会』) 12/19/2005 「中流化から階層化へのトレンドシフト」は、これまでのビジネスモデルを無効にし、新しいビジネスモデルを必要とするのである。階層化が進めば、今までのように「中」に集中して大量生産するだけではなく、「上」には「上」のものを売るという戦略も求められる (三浦展『下流社会』) 12/18/2005 本当のことは、なんでもない単純な「気持ち良さ」の中にあるんじゃないかな (石田衣良『4TEEN』) 12/17/2005 技術の学習や移転の主体は、基本的にエンジニアや現場作業員などの個人であり、技術の知識やノウハウは個人に蓄積されていく。この個人の頭や手先に存在する知識、すなわち「暗黙知」を組織の知識に転化して定着させる。このようなマネジメントを実行したから、サムスンは「模倣段階」にとどまらずに「改良段階」や「革新段階」へ移行していくことができたのである (チョ・トゥソップ/横浜国立大学 経営学部教授) 12/16/2005 「キャッチアップの終焉」を語る前に、まずは「キャッチアップ自体がきちんとできているのか」と自らに問い掛けてみた方がいい。実態はイノベーションどころかキャッチアップすらまともにできていない企業が目立ちはしないか(藤堂 安人/Tech-On!) 12/15/2005
12/14/2005 私たちは、少し考えすぎなのだ。なぜ考えすぎるかというと、世の中で言われている「みんな」についてのことを自分にひきつけて考えすぎるからだ。「私はこう思う」「私はこう感じる」「私はこうしたい」などと自分に聞けばすぐに分かることを、(あえてきつい表現をすれば)右顧左眄(うこさべん)して迷うからだ。頭で生きている現代人が自分の体に忠実になれるチャンスである妊娠・授乳期間中でさえも、頭の発想から抜けられないのはなぜなのだろう。ごくごく個別の体験を一般化してしまうのは、危険というよりも悲しいことに思えてならない。 (辰巳渚) 12/13/2005 あらゆる人々の心を一瞬にして虜にする、華やかさと神秘性を兼ね備えた究極の「美の世界」 (映画『SAYURI』) 12/12/2005 技術を「特殊技術」「中間技術」「基盤技術」の3つに分ける概念を提唱。「特殊技術」とは、いわゆる科学の知見を利用した最先端技術、「基盤技術」は加工や成形技術などの製造技術を指す。これに対して「中間技術」とは、トヨタ生産方式などの生産技術、生産ラインを効率化して運営する技術、装置を操作・メンテナンスする技術など管理的な色彩の強いものである。 「特殊技術」(先端技術)だけでは産業化は起こらず、「基盤技術」(成形・加工技術)が必要だ。さらに、この2つを媒介する技術として「中間技術」の存在が重要だ(関満博/一橋大学教授) 12/11/2005 アクノレッジ力(周りを巻き込む力) 12/10/2005 経営方針は明確に示すが、実現する方法は現場の意見を尊重する。プライオリティー(優先事項)は上から、アイデアは現場からだよ (スティーブン・バルマー/マイクロソフトCEO) 12/09/2005 タフなそして頼りになる子供に育てることとは、個々の荒波に対応した個別のマニュアルを持たせることではなく、荒波に対する心構え、処し方を訓練して鍛えてあげることではないか (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 12/08/2005 インフラである「文明」と、活力である「文化」。そして2つの比である文化/文明=創造性であると表現できる。文明の発展に寄与する質の良い技術を開発するには、文化の活力が必要なのである。特に必要なのは、創造性であり、チャレンジ精神である。 (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 12/07/2005 私たちが問われているのは、なまじ「考える力」よりも、ともかく「行動していく力」であり、「必要がなくてもなにかをしたいと思える力」なのだと私は思うのである。「ともかく動きたい」と思える精神のエネルギー。そもそもは人間が生まれながらに備えているそのエネルギーを、いかに保つか。ここに今日的な教育の大きな役目があり、そして教育の現状が抱える大きな問題点もあるのかもしれない (辰巳渚) 12/06/2005 夢は明日への期待(しま☆はるよし『夢の演出家』) 12/05/2005 「努力は報われない」と感じた人々からは希望が消滅し、日本は将来に希望が持てる人と絶望する人に分裂する「希望格差社会」に突入しつつある (山田昌弘『希望格差社会』) 12/04/2005 結果に差がつく自由競争はとりあえずいい。会社員が嫌だとヒッピーをするのは自由だ。下流でいいやという感覚もあり、それをダメだというほど単細胞でない。ただ、子供のスタートラインに差がつくのは問題だ。「階層が再生産され、固定化する」のはまずい。現在は階層化が始まりつつある段階だが、パリで今起きている暴動が20年後に日本で発生しないとは限らない (三浦展『下流社会』) 12/03/2005 パラメータ実験は、最適条件を求めることが目的ではないのだ。設計(技術)思想が正しいかどうかを確認するほうがもっと重要なのである。設計思想が正しければ、最適条件は容易に決定できるからである。逆に思想が不明の段階で実験結果だけで決めた条件は、いつひっくり返るかわからないのである。(長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 12/02/2005 パラメータ設計の目的は、本質的な良さをつくり込むこと、つまり「機能のロバスト性の確保」である 12/012005 戦略は「つくり手が理想や理念の実現をめざし、日々研究開発を実践する中」で湧き上がってくる。結局、一人の研究者の商品にかける「思い」と、それを持ち続ける力が、革新的商品の開発を実現し、大きな競争力をもたらす源泉なのである(今村哲也『ガツンと事業をつくれ!』) 11/30/2005 【死の谷】研究段階では可能性が確認されたのに、いつになっても実用化できない研究テーマを表現した言葉。実用化の直前になって、選択した技術の素質が本当はあまりよくなかったことがやっと判明する。そこが大問題なのである。フィードバック方式は「泥縄式」であり、「もぐら叩き」や「悪魔のサイクル」などに陥りやすい。⇒「二段階設計」の考え方が死の谷を越えるポイントである(長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 11/29/2005 「技術力がある」とは、「最終製品を自由にコントロールできる」ことなのである。製品をつくっているから、技術がある、という単純な図式ではない。(長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 11/28/2005 「実体験」が足りない! 11/27/2005 一億総評論家 11/26/2005 互角に勝負しても勝てない相手と戦わなくてはいけない時は、「どうすれば相手の戦力をマイナスにできるか」を考えることだ。「相手が一番困ることは何か」を考えるのは、勝負に勝つための条件の一つだ。(落合博満『コーチング』) 11/25/2005 指導者には「自分の得た技術や知識がパーフェクトではない」という感覚を常に持ち、時には「反面教師的なアプローチ」も考える必要もある。「間違ったこと、つまり仕事における禁じ手を教えることによって、部下に正しいやり方を考えさせ、見につけさせる指導法」である。(落合博満『コーチング』) 11/24/2005 I will follow you犬の生き方が好きだ (リリー・フランキー) 11/23/2005 芸術が爆発していた (岡本太郎) 11/22/2005 筋の通らない世の中で、それでも生きていくしかない、ってことをどうやって教えたらいいのだろうか (『県庁の星』桂望実) 11/21/2005 伝統的な方法で「業務を維持管理する組織機能」と、創造力を発揮して「業務を革新する組織機能」は、本来同じ組織に同居しているはずだ。期待されている役割から考えて、その比率をどう設定するかがマネージャーの戦略である。戦略の立案こそがマネージャーの仕事だ。環境の変化を敏感に感じとり、2つの役割を流動的にマネジメントする「戦略眼」が必要である。 (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 11/20/2005 管理者っていうのはね、すべてわかっている人にしかできないの。わかってないなら、教わりながらすべての仕事をしてみなさいよ (『県庁の星』桂望実) 11/19/2005 資源無き国・日本には、太陽電池が不可欠だ!(稲盛和夫/京セラ) 11/18/2005 人類の歴史と文明を劇的に変えたのは「プロジェクト」である (NHK『プロジェクトX』) 11/17/2005 火を見て心がわくわくするのは人間の本能だ (銀爺) 11/16/2005 「忙しい」を言い訳に使う人間は、仕事ができないものと相場が決まっている(『県庁の星』桂望実) 11/15/2005 技術開発のためには、基本的な科学知識があれば十分で、もっと重要なのは「具体的な方法」「実際的なアイデア」なのである (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 11/14/2005 「科学」は自然科学の原理解明が目的だが、「技術」は自然界には存在しない物やシステムを創りあげるのが目的である。科学的知識は参考にする程度で、自分の意図どおりに現象をコントロールする独創的な方法を考えるのが技術者なのである。だから、技術者には、自分の考え(アイデア)を確認するための実験装置を創りあげる強い意志と、巧みな技能の裏づけが必要なのだ (長谷川光雄『ベーシック タグチメソッド』) 11/1/2005 「技術の目利き」「事業の目利き」「心の目利き」は企業が長期にわたって成長していくための非常に重要な三要素。これは、イノベーションを粘り強く成し遂げることでしか学び取ることができないものである (野中郁次郎『イノベーションの本質』) 11/13/2005 「世界的視野」に立って仕事をせよ! (本田宗一郎) 11/12/2005 イノベーションによって革新的商品のコンセプトを創造する源泉は、あくまでも「直接体験」にある。現場で直接体験し、「直感」を働かせ、「知覚」するのである。自分の中に湧き上がるアイデアを、コンセプトとして「プロトタイプないしモデル実験により示す」ことが必要である。すべての原点は自らの主観的世界にあり、日常的な生活世界や実践の中にある (野中郁次郎『イノベーションの本質』) 11/11/2005 マーケッティングはやる気のある人になら、誰にでもできる (クーニッヒBDF社会長) 11/10/2005 マーケッティングの要諦はブランド価値向上に向けて、ターゲット消費者に提供する価値を、一時たりと、一商品たりと間違いなく消費者に提供し続けることである。そのための第一は「ブランド」を成長させ続けること⇒ブランド育成は長期繁栄への道(クーニッヒBDF社会長) 11/09/2005 研究開発部門の運営の基本方針として、研究開発に携わる研究員、技術者に対して、「平等感」「非権威主義」「自立性」「情報共有」を徹底した (今村哲也『ガツンと事業をつくれ!』) 11/08/2005 マーケッティングの正解は常に現場にある。マーケッターの意識の中にあるわけではない (今村哲也『ガツンと事業をつくれ!』) 11/07/2005 製造業の研究開発力は無限の可能性を秘めている。会社も個人も「自律性」を持つことが最重要である (今村哲也『ガツンと事業をつくれ!』) 11/06/2005 モットー:「やりがい」「プライド」「いい給料」「信頼」、なかでも信頼が一番大事 (寺田和正/サマンサタバサジャパンリミテッド ) 11/05/2005 【法務】コンプライアンス(法令順守)とリスクマネジメント(危機管理)を担当。コーポレートガバナンス(企業統治:corporate governance
)は法令順序を徹底することから始まる。そのために、できる限り「情報を開示」し、透明性や公正さを担保する必要がある。事業を始めるにあたり、「リスクを洗い出し、それが企業としてとれるリスクかどうか」を判断する。「何が会社にとって最善なのか」、経営方針決定に直接関与する (be) 11/04/2005 上司が育てなければ部下を育てる者はいない 11/03/2005 日々わすかでも進歩していることが実感できれば、人間は目標を持てるはずだ。他人との比較対照ではなく、自分自身の目標に置き換えることが肝要である (落合博満『コーチング』) 11/02/2005 人づくり (木村政雄) 11/01/2005 新事業に関して私達はアマチュアであり、時代の空気に依存して、確かな見通しを立てなかった。「実現可能性」をしっかり見据える 10/31/2005 相手を知らずして競争に勝ち抜くことはできない。逆に相手を知れば、勝機も見えてくるはずだ (日経BP) 10/30/2005 「願望」ではなく、実現できる「目標」だ (ワゴナー氏/米GM) 10/29/2005 できることからやる (郭充良/アートン社長) 10/28/2005 否定だけでは何も生み出さない。万華鏡のごとく関心を広げ、変化をしかけてきた。高い理想の「文化事業」も、損得勘定抜きには語れないのだ (郭充良/アートン社長) 10/27/2005 数学的な指標を重視した、新たな評価軸 10/26/2005 伝統工芸同様、「技能と経験は個人に帰属」する。それをいかに知的資産化するか(日刊工業新聞) 10/25/2005 自己表現はしなくちゃだめ。主張は権利だけど、表現は義務 (『椿山課長の七日間』浅田次郎) 10/24/2005 『個人手配のテーマ旅行型』:自分の能力や関心はこの分野、この職種にある。会社選びは将来的なキャリア目標を実現するための手段である (インテリジェンス) 10/23/2005 小説は昨日や今日聞いたことだけでは書けない (津島佑子) 10/22/2005 ecomanagination (GE) 10/21/2005 「人と同じ」ことではなく、「人と違う」ことに価値を見出すということが、「初めて健全なる個人主義」である (高橋竜太郎『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』) 10/20/2005 若いうちは、自分自信の内側の価値を高めるために投資すべき (高橋竜太郎『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』) 10/19/2005 井戸を掘った人を忘れるな (中国の諺) 10/18/2005 政治は「信頼性」のコンテストになってきた。伝統的な権力政治は、その国の軍事力や経済力で決まったが、情報時代の政治では「誰の言うことが信用されるのか」が決め手となる (ジョセフ・ナイ/ハーバー大教授) 10/17/2005 官僚主義に毒されたわが国と比べて、この中国の柔軟性はどうだろう。「成功のためにはすべてのルールは可変である」という考えが徹底している (大前研一『チャイナ・インパクト』) 10/16/2005 お題目としてではなく、真に「消費者利益」を第一に据え、「消費者利益=企業の社会的責任」と捉え、「消費者=私=製造者」と思える企業人が大勢を占めるようにならなけければ (辰巳渚) 10/15/2005 持論:創業期に志のある会社は大きく伸びる。投資の物差し:十年後に世界を変えると共感できること (景山知明) 10/14/2005 生まれながらにして「博打好きな国民性」を持つ中国人にとって、株式投資はいわば国民的スポーツなのだろう (大前研一『チャイナ・インパクト』) 10/13/2005 自分流の働く価値の追求 10/12/2005 部下に対する上司の見方・考え方は「長所管理」でなくてはいけない。つまり、「その人が持っているいい面を生かす」という視点から部下をとらえるということだ 10/11/2005 上司が部下に不信感を持って接していれば部下も上司に不信感を持つものだし、こちらが信頼していれば相手もそれに応じようとするものなのだ 10/10/2005 プレッシャー克服法は、「開き直り」ではない。自分の中で「やるべきことはやった」という実感を持ち、気持ちの整理をつけることだ。 (落合博満『コーチング』) 10/09/2005 常に自分の置かれた状況を的確に分析し、「避けられるリスクは負わない」。それが、勝負の鉄則だ。 (落合博満『コーチング』) 10/08/2005 経営に必要なのは「人・物・金」の3つ。特に人に関しては、21世紀は数ではなく、「知恵の深さ」が重要になる (宮内義彦/オリックス会長) 10/07/2005 「脳の地図」は、「脳」が決めているのではなく、「身体」が決めている (池谷裕二『進化しすぎた脳』) 10/06/2005 民主主義社会は、様々なプレイヤーが政策やアイデアを出し、競い合うことで、実現し定着する。その一翼を担うのが「政策シンクタンク」。日本のシンクタンクの多くは、役所や企業の単なる下請け、調査機関だ。うまくいくかの鍵は「資金確保」だ。 (鈴木添崇弘) 10/05/2005 親や教師など「子どもを導く者の役目」とは、いやなことから子どもを遠ざけ、子どもを苦しい目にあわせないことではなく、いやなことに出会った子どもに「対処の仕方」を教え、苦しんでいる子どもの苦しみを分かちあい「子どもが自ら癒されていく手助け」をすることにあるのではないだろうか (辰巳渚) 10/04/2005 民主主義は「長い道のり」なのです (中国元在仏大使) 10/03/2005 人はその先に自らの満足があるからこそ決断もし、我慢もし、努力もし、行動もするもの。他人のためには動かない (辰巳渚) 10/02/2005 基本的ないい関係を築くコミニケーションを「SPINトーク」と呼んでいる。 10/01/2005 |